2020-21年シーズンもB3リーグで戦う東京八王子ビートレインズ。同チーム広報の協力の下、ホームゲームの開催に合わせ、試合の見どころや選手について紹介していく。今回は、その第19弾。
1月8日・9日にエスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)で行われる予定だった開幕節・東京エクセレンス戦が、選手の新型コロナウイルス陽性などを受け、急きょ中止となったビートレインズ。2月6日に行われたベルテックス静岡戦から試合を再開したが、これまで1勝7敗と厳しい状況にある。今回は3月6日・7日にエスフォルタアリーナ八王子で行われる、2020-21シーズン第9節「アイシン・エィ・ダブリュ アレイオンズ安城(アイシンAW)」戦について、チームを率いるTHTマネジメント(子安町3)広報の望月さんと共に見どころを伝える。
第9節の見どころ 八王子ビートレインズ広報・望月舞子
−今シーズンは初戦からチームが新型コロナウイルス感染症の影響を受け、立ち上がりの段階から苦労が続きました。チームの状況は?
望月 陽性者発生を受け、チーム内での感染対策を強化しました。練習中もマスクを着用し、用具の消毒も毎日念入りに行っています。B1、B2、B3の中で最も遅い開幕となった我々ですが、6試合を行い、試合の感覚が徐々に戻ってきました。敗戦から得たことも多々あるので、いよいよ始まる八王子での開幕に向け、さらにギアを上げています。
−2月には八王子出身のフォファナ・ママドゥ選手が加入しました。昨年から練習生として参加していましたが、どのような選手でしょうか?
望月 身体能力が高く爆発力のある選手です。練習生のころから真面目に練習やチームの活動に取り組んできました。スタッフや選手からの評価も高く、今後の将来に期待が高まる選手です。コートでは起爆剤となり、若い力でチームに勢いを付けてほしいと思います。試合出場の際は、ぜひ注目してください。
−今回の相手はアイシンAWですが、どのような戦いとなるでしょうか?
望月 アイシンAWには得点能力の高い外国籍選手が所属しています。企業が母体のアマチュア選手とはいえ、日本人の能力も高く、簡単には勝たせてもらえないでしょう。まずは全員ディフェンスで相手の攻撃を抑え、ゲーム終盤まで気を抜くことなく、チームプレーで得点につなげたいと思います。
−6日の試合では「Tシャツデザインコンテスト」を踏まえて商品化されたTシャツの販売が始まりますが、できあがりはどうでしょうか。
望月 今年はとてもクオリティーの高い作品が多く感動しました。その中でも、今回1位になった作品はファンや選手からも人気の高いデザインでした。コンテストに携わってくれた学生も「ファンの皆さんが選んでくれたTシャツをたくさんの人に着てほしい」と意気込んでおり、当日の販売に向けて準備を進めてくれています。私も実際にサンプルを拝見し、ストリート感がありつつもポップでかわいいデザインは、男性も女性も、子どもも大人も着れる一枚だと感じました。ぜひ、たくさんに方に着ていただきたいです。
−久しぶりの八王子での試合に向け、市民の皆さんに向けたメッセージをお願いします。
望月 エスフォルタアリーナ八王子での公式戦は、ちょうど1年1カ月ぶりの開催となります。本拠地での開催に選手、スタッフも胸が高鳴っています。ファンの皆さんも同じ気持ちだと思います。コロナ禍で多くの課題もありましたが、一つ一つ乗り越えてきました。安全で楽しくバスケ観戦をしていただくために、準備していますので安心してご来場ください。ホームでの応援は本当に選手たちの力になります。大声を出すことはできませんが、熱い熱い応援をよろしくお願いします。
−ありがとうございました。
写真提供:© TOKYO HACHIOJI BEETRAINS
【東京八王子ビートレインズ】
2012年春にバスケットボールを通じて八王子のまちおこしを目指そうと「東京八王子トレインズ」として結成。2015年には当時の国内リーグ「日本バスケットボール育成リーグ(NBDL)」に加盟。2016年秋からスタートした男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」では、「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボール(JPBL)」が手掛けるB3リーグに参入した。2017年シーズンは同リーグを優勝で終え、B2・B3リーグ入れ替え戦にも勝利。2018年シーズンからは「東京八王子ビートレインズ」と名を変え、B2リーグに参戦していたが、昇格からわずか1年でB3に降格。2019年シーズンに続き、2020年シーズンもB3リーグで戦う。