「TOKYO FARM VILLAGE」(八王子市小比企町)が10月8日、グランドオープンする。オープン時点では、八王子で牧場を営む磯沼ミルクファーム(小比企町)、バーゼル洋菓子店(高倉町)、小比企町に農園を持つ中西ファームが協業する。施設の様子を写真で紹介する。
「TOKYO FARM VILLAGE」と書かれた看板
「TOKYO FARM VILLAGE」の入り口の様子
カフェスペースの様子
カフェスペースにはコンクリート打ち放しの暖炉も用意
テラス席を用意
カフェの南面に設けられたテラス席
テラス席の前には広場を設けた
同施設では、磯沼ミルクファーム、バーゼル洋菓子店、中西ファームの3者がコラボする。「村長」で磯沼ミルクファームの磯沼正徳さんは、今回のコラボについて、「皆さんパワーがあって、斬新で先進性がある。とても勉強になった。物はいくらでも良くできるが、働いている人がどんな顔で仕事をしているのか見てもらえれば、こういうところが大事だと分かってもらえるはず。これからも力を合わせて、八王子の元気な農業をいろいろな形で提案できれば」と意気込む。
「ISONUMA MILKSTAND」の様子
磯沼ミルクファームが手がけるヨーグルトなどの製品を販売する
磯沼ミルクファームのグッズも販売
外の暖炉で肉を切る「村長」の磯沼正徳さん
同施設で野菜を販売する中西ファームの中西雅季さんは「グランドオープン後はこの場の雰囲気を良くして、より一層盛り上げていきたい。小比企で就農したいという人が増えているし、中でも若い人が増えている。少しずつ良い流れができてきている。この場がその「へそ」になって、面白いことをやる時にはここでやろうよとなっていくのでは。良い意味で八王子っぽくない店だと思うので、少しずつ身近に感じていってほしい。子どもからお年寄りまで誰もがフラッと入れる場所になれば」と期待を込める。
中西ファームによる野菜を販売
同施設のカフェ「FARM BASEL」を手がけるバーゼル洋菓子店の渡辺純社長は「10年くらい前に磯沼さんに店を作りたいと伝えたことがある。10年たって、やっとできた。実際に建物ができてみると、中から見る外の景色が八王子、東京ではないような風景に見えてきて、良い建物になったと思った。日常の中にこんなに豊かさがあるんだと気付き、八王子をもっと好きになってもらえたら」と話す。
バーゼル洋菓子店が手がけるカフェ「FARM BASEL」
カフェではオリジナルのハンバーガーなどを提供
施設の整備に向け、昨冬に行ったクラウドファンディングのプロジェクトにも携わった磯沼杏さんは「想定していたより多くのお客さまに関心を持ってもらえた。その答え合わせを今、させてもらっている」と話す。同施設については今後、イベント会場としての利用も見込んでおり、実際に結婚式を挙げたいなどの声もあるという。
「皆さんの力で作り上げてもらったが、これから先の10年、20年、30年もこのファームビレッジの考え方に賛同してくれる人たちと一緒に作り上げていきたい。主役はあくまでこの場を生かしたいと考えている皆さんであることを発信していきたい。八王子に人を呼べる施設にしたいし、一市民としてこういう場所が八王子にどんどん増えていけば」と話す。
磯沼杏さん(左)と中西さん(中央)、渡辺さん
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