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「フラチナリズム」エスフォルタアリーナ八王子で無料ワンマンライブ

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 八王子を拠点に音楽活動を行っているバンド「フラチナリズム」のワンマンライブ「フラチナリズム ARENA ONEMAN LIVE ザ・ベスト」が12月18日、エスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)で開催された。

 モリナオフミさん(ボーカル、エンターテーナー)、田村優太さん(ギター)、タケウチカズヒロさん(ベース)、Sojiさん(ドラム)の4人から成る同バンド。

 昨年10月に同施設でワンマンライブの開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止された。そのため、フラチナリズムの八王子での大型ライブは、昨年1月にオリンパスホール八王子(現在のJ:COMホール八王子、子安町4)で行われたライブツアー「& ‐and‐」の最終公演「& ‐and‐ FINAL 『YOU&I』」以来となる。

 今回は同施設のメインアリーナで行われた。入場無料で、定員に達するまで直接会場を訪れた人も入場できたことから観客が多く集まり、開場前には施設の周囲に行列ができた。

 コロナ禍でのライブを受け、観客の声援は禁止に。代わりに会場ではオリジナルのスティックバルーンを配布。観客は開演前に膨らませ、公演中はバルーンをたたいてライブを盛り上げた。

 ステージは会場正面に作られ、両側に公演の様子を映す大型ビジョンも用意するなど、八王子で行われたこれまでのワンマンライブと比べて過去最大規模のものとなった。

 開演と同時にトランペットなどのブラス隊とメンバーがステージに登場。1曲目は「単純にイエイ」を演奏した。2曲目の「やってらんねぇ」では火を使った演出もステージで展開した。

 「なんてファンタスティック」の後はトークを挟み、ライブ当日に発売されたアルバム「ザ・ベスト」をアピール。そこから「タダオドレ」「圧倒的なベイベー」「プラネタガール」「大江戸ディスコ」「アイアイアイラブユー」とライブでおなじみの楽曲を立て続けに披露した。その後、「インク」「帰っておいで」の2曲を演奏した。

 11曲目は、2019年10月に市に無償提供した食育ソング「いただきます」。ステージ上には子どもたちと共に地元のパフォーマンスグループ「レインボーズ」が登場し、楽曲オリジナルのダンスを踊った。次の曲の「Don’t Stop My Love ~あいつはドスマラ~」では、メンバー4人がスタンドマイクの前に立って歌い会場を盛り上げた。

 13曲目として嵐の楽曲「Love so Sweet」が流れ出すと、メンバー4人が2人ずつトロッコに乗って会場を回り始め、途中でタケウチさんが「自分たちの曲じゃない」とツッコミを入れる展開となった。その後、モリさんたっての願いで「Love so Sweet」を歌いながら、トロッコに乗ったままステージに帰還。改めて自らの楽曲「抱きしめてWonderland」でトロッコに乗り会場を巡った。そのままの勢いで、「レインボーズ」と共にタケウチさんがボーカルを務める「タケちゃんサンバ」を披露した。

 ブラス隊が再登場し、「ひな壇芸人行進曲」を披露した後は、「男は皆馬鹿ばっか」「ズコ☆バコ」を演奏。ステージ上には八王子を拠点とするご当地アイドルユニット「8princess(エイト・プリンセス)」らによるダンサーも登場した。

 よさこいが題材となっている楽曲「HEY∞WA ~For you and me~」では、数多くのよさこいチームがステージやアリーナに並び、パフォーマンスを披露した。

 100人を超える今回のキャスト全員が登場し、本編最後となる「KAN&PAI −THE WORLD−」を演奏。ステージが暗転すると、観客が「アンコール」の声を上げる代わりにスティックバルーンをたたいた。

 アンコールはメンバー4人のみが登場。モリさんは「こんな状況下の中だが開催することができた。皆さんのおかげ。本当にありがとう。2020年1月18日にオリンパスホール八王子でワンマンライブをやり、その時に10月にエスフォルタアリーナ八王子でやろうと企画したが、状況が状況だったので中止することになった。そこから1年とちょっと月日がたち、皆さんにあの日の約束を忘れられてしまったのではないかと思ったが、(観客に手をかざし)今日のこれが答え。皆さんに愛情を注いでいただいて、幸せにバンド活動をさせていただいている。みんなと一緒に作った最高のワンマンライブだった」とあいさつした。

 最後に「生きていればまた会えます。最後にやるこの曲を次にまた会う約束の曲とさせてください」と述べて、2013(平成25)年にケーブルテレビ局「八王子テレビメディア」(現在のJ:COM八王子・日野)の開局25周年を記念ソングとして書き、今やフラチナリズムの代表曲となった「幸せのキセキ」を演奏。全20曲、約2時間のライブは幕を閉じた。

 

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