そごう八王子店(八王子市旭町、TEL 042-625-2511)で1月2日、今月末の閉店を前に最後となる初売りが始まった。
1983(昭和58)年11月、JR八王子駅に直結する郊外型百貨店として開業した同店。現在では東京都内で唯一の「そごう」となるが、昨年2月に契約期間満了に合わせて、今年1月末で営業を終了すると発表。閉店まで残り1カ月を切った。
28年の営業期間を締めくくる今回の初売りは、今月行う「最終閉店売りつくし」の第1弾。広域からの来店を目指し通常の倍のチラシを用意。「1000人規模のお客さまが並ぶ警備計画を組んで万全の体制でお迎えした」と同店販売促進担当の吉田さん。
28回を数える初売りの歴史の中では、話題性の高いオリジナルの福袋も企画。2007年にはハーレーダビッドソンとレザージャケット、パンツ、プロのカメラマンによるバイクとの撮影をセットにした「ちょいワルオヤジの青春プレイバック福袋」を200万7,000円で展開したほか、2010年には市内の住宅を福袋形式で売る3,280万円の「マイホーム福袋」を用意するなど、毎年注目を集めてきた。
今年については、「1月31日で閉店ということもあり、当選者が決定してからお届けまで1~2カ月かかるためオリジナル福袋は断念した」と吉田さん。代わりにフロア、ブランドごとの福袋を例年以上に用意し、「あったか婦人小物福袋」「ふわふわファー福袋」(いずれも3,000円)などを「2012福袋大市」と題して販売。「八王子の寒い冬を乗りきるのにおすすめ」という。
初売りに併せ、昨年11月末に始まった「閉店売りつくしセール」の際に店内で一般から募った「思い出メッセージ」を1階エントランスに展示。閉店に向けたさまざまな思いなどをつづったメッセージカード約400枚を紹介する。
営業時間は、2日=9時30分~19時、3日以降=10時~19時。