八王子市は2月22日、今秋から八王子駅北口駅前のペデストリアンデッキ・マルベリーブリッジ(八王子市旭町)について延伸整備を始めると発表した。
同所はJR八王子駅から伸びる自由通路と駅北口の間をつなぐペデストリアンデッキ。1990年代に進められた北口駅前の再開発の際に整備され、2000年までに現在の形になった。八王子が絹織物の産地だったことから、桑を意味する「マルベリー」の名前が付けられ、広場には絹の布をイメージした排気筒も設置されている。
延伸は、同日に行われた石森孝志八王子市長の定例記者会見の場で発表されたもの。市では2009年に「八王子駅北口前広場改善検討協議会」を設置し、北口駅前のあり方について検討。今回、この場でまとめられた改善プランを基に延伸整備を決めた。「八王子駅周辺利用者の利便性向上やユニバーサルデザインへの対応を図るため」と石森市長。
今回は八王子駅北口から京王線・京王八王子駅へ向かい、国道20号(甲州街道)へと続く「東放射線アイロード」方面へ延伸。距離は131.7メートルで、5メートル幅のペデストリアンデッキを整備する。今回の延伸に伴い、2カ所の階段と1基のエスカレーター、エレベーターをそれぞれ新設。延伸するペデストリアンデッキの一部には屋根も整備する。
概算事業費は2012年度、2013年度の2年間で14億円。2012年度は工事費として、2億4,400万円を予算計上する。工事は今秋から始める予定。
同日の会見では、このほかにも京王高尾線・狭間駅前に新しい体育館を整備することも発表。敷地面積は約2万5000平方メートル。約3000平方メートル、観客席2100席のメーンアリーナは「多摩地区最大」をうたい、「19種目で全国大会の開催が可能」。名称についてはネーミングライツを導入する予定だという。総事業費は119億4,629万2,000円。