八王子商工会議所は3月から、八王子駅前の商店街など中心市街地に展開する店の情報をまとめた「八王子専門店便利帳」の配布を始めた。
市内の商店街の会長らが集まって同商工会議所内に設けられている「まちづくり八王子」が企画・制作した同誌。「地産・地消・地活」事業の一環として取り組んできた。
八王子の中心市街地について、「長引く景気低迷による購買意欲等の減少、東日本大震災、その後の電力不足による計画停電、さらに1月末のそごう八王子店の閉店で厳しい商業環境が続いている」と同会議所。そこで、地域の持つ活力や資源を生かそうと冊子を企画したという。
中心市街地に展開する店舗を「買う」「食べる」「着る」「その他」の4つに分類。紹介した店は200を超え、店の場所を示した詳細地図も「北口」「南口」「京王八王子」「八幡町・八日町」のエリアごとに掲載した。
各店については店名や電話番号、営業時間、定休日と説明を写真付きで紹介。「英語対応」「中国語対応」「男性向け」「女性向け」「ニューオープン」などアイコンでその店の特徴も図示し、例えば手作りみそなどを扱う埼玉屋本店(八幡町)の場合、「ギフト対応」「創業100年以上」のアイコンが並ぶ。
「八王子中心市街地の商店街の多様な強み、特色や潜在力、観光資源などをより積極的に活用し、活力ある地域経済を維持、向上させていくことが重要」と同会議所。
冊子は全12ページ。発行部数は3万部。同会議所、八王子市役所南口総合事務所などのほか、イベントでも配布する予定。