大竹高等専修学校(八王子市台町3)は11月3日・4日に行う文化祭「BIG BANG フェスティバル 2012」で、「バーテンダー実習」など新年度から導入するカリキュラムの一部を体験教室の形で近隣住民などにお披露目する。
家政科、食物科がある同校。文化祭は毎秋に実施しており、今年で65回目。今回は来年4月の新入生から授業科目の一部を改めることを受け、新規授業の一部を先行実施することにした。「実際に現場で活躍されているプロフェッショナルを実務家教員として多数招き、来年度より本校の正規の学習課程に組み込んでいく」と同校教諭の大竹嘉明さん。「今回のカリキュラム改訂にあたり、文化祭という場を通して、皆さまにも実際に授業を体験していただき、さまざまなご意見を伺いたい」とも。
新年度以降、「バーテンダー実習」のほか、「バリスタ実習」や砂糖から工芸品を作る「シュガークラフト」、マジックを通してサービス精神を学ぶ「テーブルパフォーマンス」、包装技術を学ぶ「ラッピング」などの新たな授業を開設する予定。「生徒の個性はさまざまで、どれか一つで良いので、『自分の進みたい道はこれだ』というものを見つけてもらいたいから」と大竹さんは数多くの授業を導入する理由について話す。「現場で活躍しているプロの姿を間近で多く見て、誰か一人でも良いので、憧れられる大人を見つけてもらいたい」とも。
今回の文化祭では12の体験教室を実施。「バーテンダー体験教室」では、氷の割り方や削り方、シェーカーの振り方など、ノンアルコールカクテルを作る技術を学べるほか、「シュガークラフト体験教室」では、砂糖生地から動物を作る技術を学ぶ。「世界で一番美しいといわれている英国発祥の技を実際に体験していただく」と大竹さん。生徒たちは当日、教員のサポート役として参加する。
文化祭では授業内で制作した衣装を着て歩くファッションショーや自ら発案したメニューで腕を振るう「メーンダイニング」、調理実習で出た廃油からアロマキャンドルを作る体験コーナーなども展開。同校3年で文化祭実行委員の田中さんは、「バラエティー豊かなラインアップ。絶対にみんなを飽きさせない」と意気込む。
開催時間は10時~14時。