日本文化情報会(八王子市元八王子3)は10月15日、八王子東急スクエア(旭町9)12階の八王子市学園都市センターイベントホールで、若手落語家による寄席「第36回八王子駅前寄席」を開催する。
同会は、狂言の鑑賞会や落語講座の開催情報などを伝える目的で1996年に設立。個人による事業体として活動を行っている。同会の代表である須加さんは「八王子には江戸期からの芸能文化継承が織物産業の衰退と同時に消滅した感がある」といい、「無いものねだりを期待しても所詮(しょせん)無いことと思い、自ら一石を投じる覚悟を決めた」と活動を始めた理由を語る。
現在、同会は落語会の主催や狂言鑑賞会の開催など、日本の伝統文化や生活文化を今に残す活動を多岐に渡って行っている。
八王子駅前寄席は今回で36回目。八王子に住む人が「遠くへ出掛けずとも日本の伝統芸能を楽しめる場を提供する」(同)ことを目的に、若手の落語家を中心に月1回、開いている。前回(9月)は、150人の入場があったという。
今回は弱冠27歳の若手落語家、柳亭市朗さんの前座から始まり、現在、二つ目の金原亭小駒さん、そして、昨年真打ちに昇進した隅田川馬石さんによる高座が行われる予定。
当日は19時開演。前売り=1,800円、当日券=2,000円。学生割引(900円)は当日の会場でのみで発売する。チケットは南大沢文化会館(南大沢2)や八王子市学園都市センター(旭町9)、八王子市民会館(上野町)、八王子市芸術文化会館いちょうホール(本町)で販売しているほか、八王子市学園都市文化ふれあい財団(本町、TEL 042-621-3004)では電話による予約を受け付けている。