タクシーやハイヤー、貸し切りバスの運行などを行う京王自動車(多摩市関戸2)は2月から、スマートフォン向けにアプリを使ってタクシーを呼び出せるサービスを多摩地区を中心に開始した。
iPhone、Android(アンドロイド)搭載携帯電話のそれぞれに対応する同サービス。スマートフォンに搭載されているGPSの情報を活用し、タクシーの到着場所を指定できるもので、1月29日からテスト運用を実施していた。
多摩地域のタクシー約3200台中480台を走らせ最も高いシェアを持つ同社。「電話での配車が1日平均5000本以上と、大変多くのご利用をいただいている」と同社。「今回のサービスの導入により手軽にタクシーを呼べ、お待ちの間のストレスも減らせるなど、さらなる利便性向上に努める」とも。
到着するまでの間は画面上でタクシーが今どこを走っているか確認できるほか、あと何分で到着するか伝える機能も搭載。事前に行き先を指定すれば乗車中の指示も不要となる。このほか、アンドロイド向けのアプリでは、乗車地と降車地を指定することであらかじめ料金を調べることもできる。
対象エリアは八王子市・多摩市・日野市など京王線、中央線、青梅線沿線の多摩地区18市2町と神奈川県相模原市。利用には迎車料金がかかるほか、配車確定後のキャンセルは電話での連絡が必要。
アプリの名称は「京王自動車 タクシー配車 多摩版」。iPhone向けは「App Store」、アンドロイド端末向けは「Google Play」でそれぞれダウンロードできる。無料。東京23区や武蔵野市、三鷹市は4月以降にサービスを始める予定。