八王子市上柚木公園陸上競技場(八王子市上柚木)で3月2日、英・プレミアリーグ「Chelsea(チェルシー) FC」が手掛けるサッカースクール「Chelsea FC Soccer School JAPAN(チェルシー・FC・サッカースクール・ジャパン)」の開校イベントが行われた。
ロンドンに拠点を置き、100年以上の歴史を持つ同クラブ。これまで培ってきた指導ノウハウなどを子どもたちに伝えようと、2011年からマレーシアやタイ、香港などアジアでもサッカースクールを開催しており、今回、八王子でも同スクールを展開することになった。プレミアリーグのプロクラブがサッカースクールを開くのは国内初。
現在、年長~小学校6年生を対象に第1期生を募集しており、今回は正式開校に先駆け、開校式と体験イベントを開催。英国から招かれた外国人コーチと一緒にサッカーを体験する「英国人と一緒にボールを蹴ろう!」と題した催しも行われた。
イベントには約50人の子どもたちが参加。幼稚園児から小学生まで、市内だけでなく都心からも多く集まった。当日はキーパー出身でチェルシーインターナショナルデベロップメント役員のデイビッドさんをはじめ、7人のコーチが指導。「一生懸命頑張ること」「自分を表現すること」「楽しむこと」の3つを呼び掛けながら、ボールに慣れ親しむことからシュート練習まで、子どもたちのレベルに合わせてさまざまな指導を行った。
今回のイベントを受け、保護者からは「こういうスクールが八王子で開かれるのは楽しみ。どんどんやってほしい」「親子でチェルシーのファン。外国人の先生は子どものテンションの上げ方も上手で、こういうスクールに通えたら」といった期待の声が聞かれたほか、参加した子どもたちからも、「楽しかった」「パスやシュートが勉強になった」「選手のまねをすることが大事と教わった」などの感想が上がった。
今後は八王子周辺に会場を数カ所設け、世界共通で組まれているカリキュラムをベースに授業を行っていくという。サッカー部へのトレーナー派遣や指導者を対象とした研修会、3カ月に1度のペースで英国からコーチを招いての指導や選手の発掘も行っていくという。
「チェルシーが八王子に開校するということで、保護者の皆さんにも注目いただいている」と同スクールを運営する「JOKODO Sports Performance」代表で、上工堂ライフケア整骨院(大楽町)の大島院長。「指導、育成という指導者目線ではやらない。サッカーを楽しんでもらい、異文化とのコミュニケーションを子どものころから身に付けることで、海外に出ることへのきっかけにもなれれば」と話す。
入会金は3万1,500円。料金は「平日夕刻週2回コース」が1万3,650円、「平日夕刻週1回コース」が8,400円。