着物や帯の染色などを扱う藤本染工芸(八王子市元横山町1)の工房で4月20日、子どもたちを対象にオリジナルこいのぼりを作るイベント「みんなで染めよう!大鯉のぼり」が行われる。
八王子に店を構える商店有志による団体「あきんど倶楽部」が主催し、昨年から行っている同イベント。「かつて織物の町として栄え、現在も多数の織物産業が残っている八王子ならではのイベント」と同会代表で梅干し専門店「うめ八」(横山町2)の小磯さん。
昨年は「こどもの日」に合わせて行い、子どもたちが夢や希望などを書き込んだ扇型の布をうろこに見立てて貼り付けることで、こいのぼりを作り上げた。「呉服の生地を使った、こいのぼりを作ることで、子どもたちには郷土への関心、郷土愛を育んでもらいたい」と小磯さん。和服に親しむきっかけとなることや、「親子で制作に関わることで家族のコミュニケーションの場を提供することも目的」と話す。
今年は子どもたちが反物に直接絵を描き、これを染め上げることで、こいのぼりにする方針。「染めたものは長年保存できるので、毎年1枚ずつ、こいのぼりが増えていく」という。でき上がった作品は、八王子駅北口の西放射線通り商店街(ユーロード)で行われる「八王子古本まつり」に合わせて、こどもの日当日に展示する予定。「20年後には20枚のこいのぼりの中から、親子で自分の描いた絵を探す場面が見られるといい」と期待を込める。
小学生までの子どもが対象で、1グループ1人以上の引率が必要。定員は50人。申し込み・問い合わせは「うめ八 八王子本店」(TEL 042-627-0188)で受け付けている。
開催時間は13時~15時。無料。