東京造形大学(八王子市宇津貫町)で今月1日から、映像作家ジョナス・メカスが収集していたハリウッド映画のポスターを展示する「ジョナス・メカス旧蔵 ハリウッドB級映画ポスター展II 1940-45年」が行われている。
ジョナス・メカスはリトアニア出身の映画監督、作家、キュレーター。アメリカに移住後、1955年に雑誌「Film Culture(フィルム・カルチャー)」を創刊。その後は、日記映画「Walden(ウォールデン)」、「ロストロストロスト」などを製作し高い評価を得ている。アンディー・ウォーホル、サルバドール・ダリ、オノ・ヨーコ、ジョン・レノンなどと親交があり、日本には1983年に初来日。1990年には国内で上映会や展覧会などを行う「メカス日本日記の会」も結成されている。
同大学ではジョナス・メカスが収集していたハリウッド映画のポスターのうち、1930~1960年代までの約2,000点を所蔵している。これを受けて、昨年からポスター展を開催。今回2回目の開催となった。
前回は1940年までのものを展示。今回はその続きとなる1940~45年の43点を展示する。展示されたポスターの中から4作品の映画を、日替わりで上映する。
戦争をテーマとしたB級映画などのポスターが中心で、同大学の金井さんは、「普段見ることのできないポスターなので希少性がある」と話す。「太平洋戦争時期のアメリカから見た敵国日本の描かれ方が興味深い」とも。
同展には、これまでに300人が来場した。今後は「年に1回ずつ開催したい」(同)。
会場は同大学附属横山記念マンズー美術館で、開催時間は10時~16時30分。創立記念日の今月21日は休館。入場無料。今月25日まで。