八王子駅にも近い横山町三丁目町会で現在、同会が保有する山車(だし)の重量を当てる「山車の重さ当てクイズ」が行われている。
1945(昭和20)年の八王子大空襲の際に焼失した同会の山車。しばらくはほかの町会から借りて祭りに参加していたが、1994年に彫刻師の細野実さんに山車の製作を依頼、再建された。今夏で山車再建から、ちょうど20周年に当たることを受け、同会と横三商店街が協力しイベントを企画した。
イベントは、8月2日から3日間の日程で行われる多摩地区最大の山車まつり「八王子まつり」に合わせて開催。山車の重さについて、「作った細野さん本人もわからない」と企画を進めるレディースショップ「ヨーカ堂」(八王子市横山町)の坂口さん。「普段は蔵にあるものなので、計りようもなかった」とも。
求める重量は、幅=約2.7メートル、長さ=約3.8メートル、高さ=約5.1メートルの山車本体に加え、人形などの装飾や山車の上に乗る9人分の重量も加えたもの。チラシでは「山車製作者も彫刻師も町会長も…誰も知りません」としたうえで、「『勘』で挑戦してほしい」と参加を呼び掛けている。
実際の重量は「八王子まつり」初日の8月2日に横山町公園(横山町)で測定イベントを開き、明らかにする予定。「誰も知らないものが明らかになる」と坂口さん。「八王子で一番重い山車だと思うので、測定を見るだけでも面白いのでは」と当日に期待を込める。
応募は「ヨーカ堂」をはじめ、同商店街の7店舗で受け付けている。締め切りは7月31日。