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工学院大、新規格対応のソーラーカー発表-今秋の世界大会で豪大陸縦断

お披露目された新ソーラーカー「Practice 驍勇」

お披露目された新ソーラーカー「Practice 驍勇」

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 工学院大学八王子キャンパス(八王子市中野町)に拠点を置く「ソーラーカープロジェクト」は7月23日、オーストラリア大陸約3000キロをソーラーカーで縦断する「ワールド・ソーラー・チャレンジ(WSC)」参戦に向け、新たなレギュレーションに対応したソーラーカー「Practice(プラクティス) 驍勇」を発表した。

記者会見に臨む濱根准教授

 同大新宿キャンパスで行われた今回の記者会見。同プロジェクトは、これまでにもイベントやレースにも数多く参加しており、昨夏に秋田県大潟村で行われた「2012ワールド・グリーン・チャレンジ」の「ソーラー&FCカー・ラリー」では部門チャンピオンなどを受賞するなど記録も残しているが、WSCに参戦するのは今回が初めて。

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 会場では、レースに向けて開発を進めている新車両「Practice」を公開。同車両にはタイヤメーカーのブリヂストン(中央区)が、ソーラーカーレース用にチューンアップしたタイヤ「ECOPIA(エコピア)」を独占供給するほか、ソーラーパネルの表面に貼り付けることで発電効率を上げるフィルムも提供。ブリヂストンがソーラーカーレースに向け協力するのは1996年以来となる。

 このほか、太陽光発電システムなどを手掛けるサンパワー・ジャパン(港区)がソーラーパネルを、ベアリングメーカーとして知られるNTN(大阪市西区)が特別仕様の軸受けを、帝人グループが車体に使われる超軽量の炭素繊維「テナックス」を提供するなど大手企業も協力。多摩信用金庫(立川市)など地元企業もチームをサポートする。

 「Practice」という名称には「実践する」という意味があるという。「コンセプトやビジョン、ミッションは曲げず、オリジナルな発想で戦っていくという思いを込めた」とプロジェクトの代表を務める同大機械システム工学科の濱根洋人准教授。4輪車であること、末広がりの数であること、八王子の「八」をほうふつとさせることなどから、ナンバーを「88」にするなど細かなところに遊び心も見せる。

 WSC参戦に向け、2009年のプロジェクト開始から5年をかけ準備を進めてきた。「今回のチームメンバーには、世界で戦うことに向けての熱い思いがある」と濱根准教授。「日本の強さを世界に見せつけたい」。学生代表として登壇したプロジェクトメンバーで同大修士1年の稲葉さんも「ソーラーカーの新たな時代を切り開いていきたい」と意気込む。

 WSCはオーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまで約3000キロを走破する世界最大のソーラーカーレース。1987年の開始以降、現在は2年ごとに行われており、今年で11回目。東海大学や八戸工業大学など国内から参戦するチームのほか、米・スタンフォード大学の「Stanford Solar Car Project」や英・ケンブリッジ大学の「Cambridge University Eco Racing」など世界47チームと争う。同レースでは1990年代には自動車メーカーのホンダが2連覇を記録。この記録に2009年と2011年の大会で優勝した東海大が並んでおり、今大会では、工学院大などが東海大による国内勢初の3連覇を阻止できるかどうかも注目を集めそうだ。

 今大会は10月6日~13日の日程で行われる予定。

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