八王子駅北口近くのカフェ「nico cafe」(八王子市明神町3、TEL 042-673-2525)が10月13日、5周年を迎えた。
京王プラザホテル八王子(八王子市旭町)の裏手に位置する同店。店内には40席弱を設けるほか、親子連れ向けにキッズスペースも用意。パスタやピザ、「NICOピラフ」(800円)などイタリアンを中心としたメニューを展開しており、近隣からは「ママ友の聖地」とも呼ばれている。
IT関係のサラリーマンを勤めた後、1年かけて店を開いたという同店オーナーの小宮継男さん。友人の結婚式に参加するため、メキシコ・コスメルを訪れた際、レストランにキッズスペースが設けられていたことに感銘を受けて店を開くことを決意。もともと事務所だった空間を改装し、現在の店を開いた。オープン当初は飲食店のノウハウがまったくなかったため、「オープニングセレモニーをやることすら知らなかった」と小宮さん。コーヒー、バーテンダーなど、さまざまなセミナーに通いながら身に付けていったという。
2年目からは、コンサートやパーティーなどイベントの会場として店を提供。2011年には、八王子駅北口の店舗が合同で行うハロウィーンイベント「八王子 Happy Halloween(ハッピーハロウィーン)」の立ち上げに関わるなど積極的に活動を進めている。多忙な日々が続いているが、「体力だけが武器」と小宮さん。「もともとゼロからのスタートだったので下がることはないと思っている」。活動を続ける中で、「人間関係はサラリーマン時代よりも広くなったと思う」とも。
今後はディナータイムの営業や、「がぶ飲みワインとカリカリ羽つきピザの店 GAMバル」(新町)、ライブハウス「シネマクラブ」(南町)と進めている協働関係の構築などに力を入れていく方針。年内には3店によるオリジナルメニューを発表する予定で、「シネマクラブ」で作った料理を「nico cafe」でも提供するなど新たな取り組みを始める。小宮さんは「場所が場所なので、フラッと寄っていただく店ではないかもしれない」としたうえで、「もっとお客さまに喜ばれるようにしていきたい」と意気込む。
営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~23時(日曜はランチタイムのみ)。