東京工科大学・日本工学院八王子専門学校（八王子市片倉町）をメーン会場に11月15日・16日、「Re: 日本再生シンポジウムNEXT」と銘打ち「第9回全国若手ものづくりシンポジウム in 八王子」が行われる。

　全国を巡って毎年行われている同シンポジウム。今年は地域活性化に向けた異業種交流団体「Hachioji Future Association（HFA）」などが中心となって開催。若手経営者や企業家、学生、一般などを対象にしたパネルディスカッションなどを行う。併せて、大学2～3年生をメーンターゲットに市内の中小企業を知ってもらう試み「学生×中小企業 Work・Work（わくわく）ミーティング」や、企業や団体が自ら作った、こまを持ち寄って戦わせる「全日本製造業コマ大戦G3 プレ世界大会 in 八王子」も実施。

　15日には、地震などで被災し、そこからどのように事業を立て直したかを事例発表を交えて紹介する「Revival Case Study！！ ～被災からの復活～」や、中小企業支援のあり方について考えるセッションなどを開催。夜は会場を京王プラザホテル八王子（明神町）に移して交流会も開く。16日には、幹部候補として外国人を採用した市内企業などの実例を通して、外国人雇用について考えるセッションや、中小企業における海外展開をテーマとしたパネルディスカッションなども予定する。

　「世界の潮流を再び日本へ！」を掲げて行う今回の催し。「10年、20年先を見据えると、中小企業であってもグローバル戦略は必要」と企画に携わる高橋さん。同じく企画を手掛ける新谷さんも、「今回のイベントが日本を変えるきっかけ作りになれば」と期待を込める。

　「Work・Workミーティング」では、サービス業から製造業まで市内の企業20社弱が参加。「学生は就活サイトに載っている企業しか知らないし、中小企業はそういうところには載せていないので、情報を発信することで学生に知ってもらいたい」と高橋さん。興味が湧いた企業については、社長のかばん持ち体験や職業体験の交渉を行うことも可能で、「中小企業との出会いの場を提供したい」と話す。

　「全日本製造業コマ大戦G3」については、これまでの「コマ大戦」で優秀な成績を収めた国内チームと韓国、タイなど海外チームが対決。「世界を肌で感じる大会になるのでは」。コマ作りの技術力などを競う「アイデア部門」をはじめ、これまでの「コマ大戦」にはなかった部門も用意するという。

　開催時間は、15日＝13時30分～21時、16日＝9時～17時。「Work・Workミーティング」「全日本製造業コマ大戦G3」は、共に16日10時から。