西東京バス（八王子市明神町3）は11月1日、同社が運行する夜行高速バス「新宿～高松線ハローブリッジ号」をリニューアルするとともに、インターネットを使った座席予約や携帯電話を乗車券代わりにする「ケータイ乗車券」を導入すると発表した。

　ハローブリッジ号は新宿と香川県高松市の間を結ぶ夜行高速バス。同路線は現在、国土交通省に対して停留所変更などの認可申請を行っており、現在、新宿バスターミナルを始発・終点としているものを、12月1日から京王八王子駅を始発・終点とする予定となっている。これに伴い、同社はインターネットを使った座席予約や「ケータイ乗車券」、それらを利用した場合の割引制度などを導入する。

　ケータイ乗車券はインターネット上から座席予約を行うサービスである「ハイウェイバスドットコム」「発車オーライネット」の2つに対応。ホームページ上から座席を予約すると、乗車券情報へアクセスできるURLが携帯電話に送信される。「そのURLから乗車券情報を携帯電話端末へダウンロードすることにより、携帯電話に乗車券情報（乗車日・乗車区間・席番号など）を表示できるようになる」と同社高速バス予約センター支配人の牛窪さん。乗車時は携帯電話と決済の際に使用したクレジットカードを乗務員に提示する。

　インターネットから申し込んだ場合の乗車券情報は、「『ケータイ乗車券』のほか、自宅のプリンターで乗車券を発券することも可能」（同）。座席の予約は乗車当日の18時まで受け付ける。

　これに合わせ、インターネットから座席予約をした場合の割引サービス「ネット割」と、乗車14日前までに予約した場合の料金を15％割り引くサービス「早割」も導入。両者を併用すると、最大で料金が17％割引となる。

　同路線は「発券窓口やコンビニエンスストアが近くに無い停留所が多い」と牛窪さん。「インターネットでクレジットカード決済さえできれば、乗車券受け取りの手間が省け、乗車券が入手し難い環境のお客様でもお気軽に乗車券を入手することが可能になる」と、導入に至った理由を話す。