八王子のご当地キャラクター「たき坊」と地元店・団体などがコラボした「たき坊×地域店舗コラボ缶バッジ」が作られ注目を集めている。
乳製品専門店「磯沼牧場」(旭町)や「がぶ飲みワインとカリカリ羽つきピザの店 GAMバル」(八王子市新町)、女性をターゲットにしたコワーキングカフェ「Honeycomb Stage+」(東町)、八王子駅南口近くの日本茶や中国茶を扱うカフェ「升階茶寮」(寺町)などと「たき坊」がコラボして作られた今回の缶バッジ。それぞれの店の特長を生かし、磯沼牧場の物については牛とたき坊を共にデザインするなど随所に工夫が施されている。
もともと磯沼牧場の梱包用シールにデザインを提供していたたき坊。「今年の春、デザインを更新した際、とてもよくできたので試しに缶バッジにしてみたところ好評をいただき、ほかのお店でも制作してほしいと声をいただいたのがきっかけ」とキャラクターに携わる「たき坊楽市」代表で少林寺(滝山町)副住職の大石さん。
SNSを通じて参加店舗を集め、第1弾では10店舗の缶バッジを製作。デザインに当たっては、「限られたスペースなのでシンプルにまとめ、たき坊を通じて個性的で親しみが湧くように制作した」と大石さん。反応は上々で、「完成した缶バッジを一同にそろえて紹介したところ、ファンの方々が八王子中をかけ巡って集めてくださっているとの報告もいただいた」とも。「いろいろな業種の方からお申し出いただけたおかげで、多様性が出て制作していたこちらも新しいたき坊の魅力が発見でき楽しかった」と振り返る。
第1弾が好評だったこともあり、9月上旬からは第2弾の製作に向けて準備を始めた。第1弾の制作中から次回への期待の声が上がっていたことから、大石さんは「やるかどうかは反響を見て判断したかったが、やらざるを得ない雰囲気だった」とほほ笑む。「たき坊7変化ならぬ12変化となる予定で、ご期待に添えられるよう私たちもがんばって制作している」と話す。
今後も「自分たちができる範囲の少し面白そうなことをやっていく」というコンセプトで進めていく方針。「キャラクターで地域振興のお手伝いをしていきたい気持ちは変わらない。これからもたき坊を通じてみんなが楽しく喜んでもらえるようなことを提案できたら」と意気込む。