都内を中心に音楽活動を行っているバンド「フラチナリズム」が10月7日をもって、八王子南口駅前の飲食店街「八王子ロマン地下」(八王子市子安町4)での「流し」の演奏活動を卒業する。
ボーカルとエンターテーナーを務めるモリナオフミさん、ギターの田村優太さん、ベースのタケウチカズヒロさん、ドラムの都築聡二さんの4人から成る「フラチナリズム」。今年8月にはオリンパスホール八王子での2000人規模のワンマンライブを成功させたが、その場でメジャーデビューや札幌への移住など「重大発表」がなされ話題を呼んだことでも記憶に新しい。
同施設での流しは2012年秋から実施。彼らが「原点」と呼ぶほど重要にしている活動の一つで、毎月7がつく日を中心に施設内を巡っては、客前で演奏を披露してきた。しかし、近ごろは彼ら目当ての来客が増えたこともあり、「店が仕切れる許容量を超えてしまった」と所属事務所・トイル&モイルの植松さん。そこで、今月27日に行う予定だった流しを中止し、10月7日に行う活動を持って、「ロマン地下」での流しを卒業することを決めたという。
新たなライブの形態も模索しており、27日には中止した流しの代わりとして、ミュージックバー「Butcher(ブッチャー)」(中町)でアコースティックライブを開催。2部制・各回30人限定という条件で行ったところ、わずか1日余りで約200人から応募が寄せられるなど好評を博した。
流しの卒業についてフラチナリズムのメンバーは、「決してネガティブなものではなく、未来へ向けてのポジティブな決断であるという事だけ信じてください」としたうえで、「フラチナリズムにとって『はじまりの場所』それは間違いなくロマン地下」とコメント。
「この場所があったから、CDのリリース、いちょうホールワンマン、そしてオリンパスホールワンマン、来年のメジャーデビューがあると思っている。『フラチナリズムのファンは日本一マナーがいい』って言われるようにみんなで頑張っていきましょうね。俺らももちろん頑張ります」と呼び掛ける。
ブログなどで「僕らは『流し』という活動自体を辞めるわけではなく、今後もいろんな所で活動していくつもり」と表明しており、今後は市内の飲食店など個店を巡って流しを行っていく予定。植松さんも「場所は変われども最後ではないので安心してほしい」と話す。