八王子北口の駅ビル「CELEO(セレオ)八王子 北館」(八王子市旭町)で11月23日、市内の菓子店などが出展し、地元の手土産ナンバーワンを決める「八王子T-1(手土産ナンバーワン)グランプリ」が行われた。
八王子青年会議所が主催する同イベント。八王子にちなんだ手土産になる商品を集め、投票を基にグランプリを決めるもので、2011年秋に行われたイベント「八王子メッセ『街道市』」に合わせて初めて行われて以来、今回で4回目となる。
今回は3日間に渡ってイベントを開催し、菓子店や飲食店など参加店10店と昨年のグランプリを受賞したパティスリーメゾン(めじろ台1)らがそれそれ自慢の商品を提供。イベント初日となった今月23日には、会場を訪れた来場客に投票券を配布。各店のブースを巡って試食してもらい、1店を選んで投票してもらった。
結果は即日開票され、最優秀賞とご当地感部門賞には高尾山でケーブルカーやエコーリフトを運行している高尾登山電鉄(高尾町)の「高尾山天狗黒豆まんじゅう」を選出。「こんな素晴らしい賞をいただいてしまって、なんて言っていいか分からない」と同社営業企画部の荻原さん。
「まさか最優秀賞を取れるとは思わなかった。これも皆さんのおかげ」としたうえで、「出来立てを急速冷凍し、おいしさと鮮度を保ちながら販売している。自然解凍してからその日を含めて7日間持つという日持ちと、天狗焼きとはまた違った食感を楽しめるということで皆さんにおすすめしている」とアピール。「今回いただいた賞を胸に社員一同頑張っていく」と意気込んだ。
新設された味部門賞には、ジャズバー・カフェ「ロマン」(中町)の「煮かつサンド」が輝いたほか、同じく今回新設のパッケージデザイン部門賞には、洋菓子店「Sweets Factory」(楢原町)の「はちクッキー」が選ばれた。初参加での受賞となるロマンの高木さんは、「創業60年、八王子に根を張って先代から引き継いでやっている。これからもこの賞をばねに頑張っていきたい」と気合を入れた。
このほか、各賞は次の通り。八王子市長賞=ぬくもり工房・京昌「八王子産パッションフルーツグミ」、八王子商工会議所会頭賞=松姫「松姫もなか」、セレオ八王子賞=野良犬茶屋「八王子ぼんち」、多摩信用金庫賞=こめ工房MAGOME「MAGOMEカステラ(くわの葉)」。
「受賞された店舗も八王子にちなんでいるようなところがほとんど。順当な店が選ばれたと思う」とイベントに携わった長澤さん。朝早くから行列ができるなど「かなり皆さんに周知されてきたのでは」と期待を寄せる。