デジレクト(八王子市新町)が1月5日、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」を題材にしたオリジナルグッズの販売を始めた。
「花燃ゆ」は、吉田松陰の妹・杉文をメーンに松下村塾の弟子たちとの交流や幕末から明治維新にかけての物語を描くもので、今月4日に放送がスタート。キャッチコピーは「幕末男子の育て方。」で、主役は女優の井上真央さんが演じる。
現在放送されている朝ドラ「マッサン」のほか、「あまちゃん」「ごちそうさん」「花子とアン」など数多くの作品のオリジナルグッズを手掛ける同社。今回はオリジナルハンカチタオル(各800円、税別)とマグカップ(各1,200円、同)の2種類を開発した。
ハンカチタオルについては、タイトルロゴを主体とした「花燃ゆ柄」のほか、吉田松陰、高杉晋作の辞世の句を記した「吉田松陰柄」「高杉晋作柄」を用意。マグカップについても「吉田松陰柄」「高杉晋作柄」を用意しており、幕末の志士の辞世の句をまとめた「武士乃言霊」シリーズなどを手掛ける書道家のヤマモトテルミさんが文字を書き上げている。
辞世の句を使ったデザインについて、「どんな時代においても熱い思いには人に何かを伝える力がある。吉田松陰、高杉晋作という幕末に現れた希代の人物の辞世の句はまさにその思い」と同社社長の五十嵐さん。ヤマモトさんを「力強くかつ繊細な表現で注目されている」と評価したうえで、「『武士乃言霊』シリーズなどを手掛けており、その書は萩博物館や坂本竜馬記念館などとも縁があることからオフィシャルグッズの案件をお願いした。今回の主人公・文が女性なので現在活躍する女性という共通点があることも依頼した理由の一つ」と話す。
ドラマの愛好家に加えて、作品をきっかけに幕末に興味を持った人も取り込みたい考え。五十嵐さんは「もともと幕末という時代に興味があり、その中でも吉田松陰、高杉晋作という人物像に共感や感銘や憧れを持った方々に喜んで使っていただければ」と期待を込める。
グッズは全国の百貨店や量販店などで取り扱うほかネット通販も行う。