八王子市高倉町に2月5日、JX日鉱日石エネルギー(千代田区)が水素ステーション「八王子高倉水素ステーション」をオープンした。
「ENEOS(エネオス)」ブランドで知られる同社。2014年度中に東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知の一都4県で11カ所の水素ステーションをオープンさせる計画を立て、昨年12月25日には、神奈川県海老名市に同社初の商用水素ステーションを開設。八王子はこれに続くもので、都内では初めて。
同社100%出資の「ENEOS水素サプライ&サービス」が運営する水素ステーション1号店の同店。敷地面積約1000平方メートルの中に、水素充填(じゅうてん)機などを展開する。ほかの場所で製造した圧縮水素を水素トレーラーなどで輸送し供給する「オフサイト方式」を採用し、供給能力は300ノルマル立方メートル時。「FCV(燃料電池自動車)1台に充填できる水素量は最大50ノルマル立法メートルとした場合、1時間当たり5~6台に充填可能な能力」と同社。充填圧力は70メガパスカルで、1台あたりの充填時間は約3分という。
2月中には八王子のほかにも、杉並区や横浜市泉区、さいたま市見沼区などで水素ステーションをオープンさせる予定。「水素製造と自動車用燃料供給に関わるインフラやノウハウを生かし、水素の製造・輸送・販売の効率的なビジネスモデルの構築を通じて、水素社会の実現に向けて貢献していく」と話す。
水素の販売価格は1キログラムあたり1,000円(税別)。営業時間は平日=9時30分~17時。土曜・日曜・祝日休業。