パソコンの買い取り・販売を手掛ける「いっとく」(八王子市横川町)は4月9日、昨年4月にサポートが終了したOS「Windows XP」をモチーフとしたサイト「XPさん一周忌」を立ち上げた。
故障パソコンなどの買い取り・処分店「ごみパソ」(横川町)などを展開する同社。今回、「Windows XP」のサポート終了からちょうど1年が過ぎたことを受け、「Windows XP」との思い出を投稿し、共有するサイトを立ち上げた。
思い出は、不要パソコンなどの処分サービスを行うサイト「パソコンポイ」の公式ツイッターアカウントをフォロー後、サイト上やハッシュタグ「#XPの思い出」を付けて投稿することでサイトに反映されるようになっており、投稿した人の中から抽選で1人にマイクロソフトのタブレット「Surface Pro 3」を進呈。景品として同製品を選んだのは、「マイクロソフトへの敬意の表れ。これからも素晴らしい製品を作り続けてほしいから」と社長の永野間祐一さん。
1月には「Windows XP」を搭載したパソコンとの思い出を振り返りながら処分を促すサイト「XPさんを偲(しの)ぶ会」を公開し、話題を呼んだ同社。今回のサイトについては、「XPへの思い入れは、普段から古いパソコンを大量に処理している私たち特有のものなのかもしれないが、ちょうど『1周忌』という区切りなら、すでに新しいOSに乗り換えた皆さんにもXPのことを思い起こしてもらえるかもしれないと思い、企画を進めることにした」と話す。
「散々遊んだ」「インストール直後のゴミ箱しかないなんじゃこりゃ感」「デフラグが終わらない」(原文ママ)など、さまざまなツイートが寄せられている。「XPとの思い出は人それぞれ。当社には毎日、全国からたくさんのパソコンが処分のために配送されてくるが、そのパソコン1台1台にXPとユーザーの思い出が詰まっているのだと考えると、感慨深いものがある。そんな思い出の断片を少しでも知っておくことは、パソコンの『おくりびと』として仕事をする上で重要なこと」と永野間さん。既に3回忌も見据えており、「店頭にXPさんの墓を作って、皆さんに墓参りをしていただくことも考えている」とアイデアを膨らませている。
ツイートの応募は5月10日まで。