京王八王子駅から徒歩2分の場所に8月8日、カフェ「Cafe Ilu/Ilu(カフェ・イルイル)」(八王子市明神町3、TEL. 042-660-0151)がオープンした。
テーブル席48席とカウンター席6席を展開する同店。オーガニックやフェアトレードにこだわり、ホットコーヒーは豆の産地に合わせて、エクアドル産の「ちょっとすごいコーヒー」(600円)、コロンビア産の「ドン・ルイスさんのコーヒー」(600円)、東ティモール産の「いいっすよティモール」(600円)の3種類を用意するほか、アイスコーヒーや有機栽培の葉を使った紅茶など多数のドリンクメニューを用意。化学調味料不使用で3日間煮込んで作るというビーフシチューやコーヒーゼリーなどのフードメニューも取りそろえる。
昨年2月末で閉店した老舗洋食店「のがも乃家」を改装しオープン。店長の小暮貴恵さんが友人の紹介を経て「のがも乃家」のオーナーと出会ったことから話が動き出したという。「小学生の頃から『コーヒーを飲ませるお店の人になりたい』という夢を持っていて、大学卒業から半年にわたって、オーストラリア・メルボルンでバリスタになるため留学もした。オーナーと話す中で、『そういった夢を持っているなら、大人のくつろげる場所として未来を作っていこう』ということになった」と小暮さん。
店内は「のがも乃家」当時の雰囲気を残しながらも、テーブルの間隔を広めに取り、電源が使えるようコンセントを配置するなど工夫。照明は明るいものに変え、「シンプルかつ長居しやすい空間にした。飲み終わってもゆったり楽しんでもらえれば」。エアコンを冷たく感じる女性向けにブランケットを用意するなど細かな配慮も見せる。
オープンから2週間ほどがたったが、「のがも乃家」時代の客のほか、30代前後の地元客がよく訪れているという。「コーヒーには雑味がなくておいしいという声をいただいている」。今後は商談やミーティングなどの利用も見込むほか、プロジェクターやマイク、ミキサーなどの音響機器も取りそろえていることからライブやイベントの開催も呼び掛ける。「発信していく場所がないと悩まれている方にぜひ使ってほしい」と小暮さん。
現在は新メニュー化を目指してガーリックトーストの開発にいそしんでいるという小暮さん。「アイデアはいろいろ隠し持っている。店を出すことを決めた2年前からの思いが詰まっているので、オーナーと2人3脚で頑張っていきたい」と意気込む。
営業時間は10時~20時。火曜定休。