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八王子産ショウガ使ったかき氷販売へ スライスしたショウガをトッピング

「八王子しょうがミルクかき氷」を開発したマンマミーア中島さん(左)と「八王子こがねしょうが」を持ってアピールする多摩・八王子江戸東京野菜研究会の福島さん(右)

「八王子しょうがミルクかき氷」を開発したマンマミーア中島さん(左)と「八王子こがねしょうが」を持ってアピールする多摩・八王子江戸東京野菜研究会の福島さん(右)

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 八王子のご当地グルメ「八王子ナポリタン」がメーンのカフェ「CADOCCOカフェ」(八王子市中町、TEL. 042-649-5504)で8月24日、地元の野菜「八王子こがねしょうが」を使った「八王子しょうがミルクかき氷」の販売が始まった。

ショウガのスライスをトッピングした「八王子しょうがミルクかき氷」

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 刻み玉ネギと八王子産食材を使う「八王子ナポリタン」の普及に向けた活動を行っている「八王子ナポリタンクラブ はちナポ」代表のマンマミーア中島さんがシェフを務める同店。今回は市内で80年以上にわたって生産されている「八王子こがねしょうが」を白ザラメなど基にしたシロップで煮込み、スライスしてトッピングするなど工夫をこらしたかき氷を作り上げた。

 「普通、ショウガは煮ると赤くなるが黄色いままなのが八王子のショウガの特徴。その黄色さを見せたかった」と中島さん。ショウガをおろした場合、風味は残るが食感は楽しめないことから、スライスしてかき氷の上にトッピングすることを思いついたという。「シロップに使っている砂糖も上白糖ではなく柔らかい甘みのある白ザラメにすることで上品な感じになった」とも。

 毎年9月の第1週土曜日に永福稲荷神社(新町)で「しょうが祭り」が行われるなどショウガとの関わりが深い八王子。その中でも「八王子こがねしょうが」は昭和初期から地元農家が作り続けており、現在では11軒の農家が1年がかりで育て、道の駅「八王子滝山」(滝山町1)などで販売している。今回の新メニューは、同ショウガをJA東京中央会が認定している「江戸東京野菜」に認めてもらおうと活動している多摩・八王子江戸東京野菜研究会の福島秀史さんと中島さんが出会ったことから生まれたものだという。

 「福島さんが江戸東京野菜を盛り上げようと動かれているのを知って、その情熱に感銘を受けた。八王子のショウガが江戸東京野菜となる瞬間だと思うので、何かできればと思った」と中島さん。「ショウガということもあり食べる前には躊躇(ちゅうちょ)される方もいるが、食べた後の反応は良く、ショウガと甘味は合うのだと思う」と話す。

 今回のかき氷について「辛さも程よく、みずみずしさもあって、素材そのものも残っている」と福島さん。「地元の伝統のある野菜を食べてもらいたい。技術的にも簡単に作れるものでなく大量に出せるものでもないが、八王子の1つの財産として愛着も膨らむと思うので、生産者と消費者の間をつないで、地域の方の口に入れてもらえるようになれば」と話す。

 価格は380円。営業時間は11時30分~22時(日曜は20時まで)。提供期間は10月下旬までを予定する。

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