八王子駅北口近くの横山町公園(八王子市横山町)で8月30日、市内の商店主ら有志が集まり「八王子朝市」が行われる。
昨年12月以来、10回目の開催となる朝市。地元有志による「八王子朝市実行委員会」が音頭を取って開いており、毎月1回、同公園を会場に行っている。
今回はコーヒ豆やアイスコーヒー、ワインを始めとした酒類、野菜のタレなど地元の6店が参加。夏ということもあり飲料や野菜、花など鮮度が重要なものについての出店は見送られたが、「継続が大事なので出店数が少なくてもやるべきではないかという声が上がり、この思いの強さを無視したくないと開催を決めた」と実行委員会のメンバーであるNPO法人「E-SMILE」(打越町)代表の高井さん。
行政などの協力も得ながら月一回の開催を続けてきた。「八王子朝市は『地元の人をつなぐ』『地元の人と一緒につくる』『イベントではなく営みを目指す』朝市を目指している。地元商店や自治会と顔の見えるつながりを作るきっかけがあれば、地元の店も知ってもらえるし、マンションに住む人たちの顔も見える関係性を作ることができるのではないか」と高井さん。「人と人をつなぐ機会としての朝市が地域の人たちの営みとなり、次の世代を担う子どもたちの心の風景に残るようになれば」とも。
定期的な開催だけでなく、出店者数を増やしていくことで朝市の拡大を目指している。「出店者にリピーターがつき始めているのは感慨深く、少しずつではあるが定期開催の営みとしてのポジションができかけているのでは。地域の一人一人と関わりを持つことで、直接声を聞くことができているのは、これ以上にないくらいありがたく貴重な経験をさせていただいている」と高井さん。
今後は他のイベントとのコラボなど新たな形も模索する方針で、「気軽に声をかけていただきたいし、地元商店の方もどんどん参加していただきたい。時間をかけて作り上げていくつもりなので、温かく見守っていただきたい」と呼び掛ける。
開催時間は8時~12時。