八王子在住のお笑いコンビ「蓮華(れんげ)」の単独ライブ「レンゲライブ Vol.10 ~キングパフォーマンスジェット~」が11月28日、八王子市学園都市センターイベントホール(八王子市旭町)で行われる。
「蓮華」は2005年に結成され、山下隆章さん、ちゃんだいさんの2人から成るお笑いコンビ。よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属しながら、2013年より地元・八王子のショーパブやダイニングバーを会場に70人規模の単独ライブを行っており、今回はイベント10回目と結成10周年を記念して、ゲストにエハラマサヒロさんを迎えてライブを行う。
今回のライブでは漫才や、ちゃんだいさんの特技でもあるバルーンアートを生かしたネタ、映像を使ったネタなど90分にわたって披露。「この10年の集大成。チラシも映像も自分たちで作っているし、会場を押さえるのも自分たちでやっている。10回目ということで特に力を入れているので記憶に残してほしい」と山下さん。ちゃんだいさんも「生きざまを笑ってほしい」と話す。
大学時代、2人とも吹奏楽部に所属していたことから接点ができ、ともにサザンオールスターズのファンだったことから意気投合。吹奏楽部で部長を務め、これまで「漫才を見たこともなかった」というちゃんだいさんが新たな道を目指そうと、子どものころから芸人を目指し相方を探していた山下さんに声を掛けたことからコンビ結成につながった。「お笑いをやりたかった方から声を掛けたというよりも、2人で何かやりたかったから声を掛けた。珍しい形だと思う」とちゃんだいさん。
その後はお笑いを勉強しようと、2005年に吉本興業が立ち上げた通信講座を受講。しかし、半年で講座自体が無くなってしまったため「同期がライバルという考えはあまりない」と山下さん。2014年の「キングオブコント」で優勝した「シソンヌ」はちょうど同じ芸歴だが、「テレビで優勝したのを見て、すごいなと思ったけど、よく考えたら同期だった」と笑う。「出どころが通信講座と邪道なんだから邪道を極めたい。攻めっ気はそんなになく、おじいさんになってもやれるよう一生続けていくようなシステムにしたい」とも。
6年ほど鳴かず飛ばずの時期が続いたが、ちゃんだいさんが「何もできないので芸を身につけたい」とバルーンアートを始めた4年ほど前から風向きが変わり始めたという。「師匠から『営業が多摩であるから来い』と言われ、ついて行ったら、ちょうど吉本で多摩地区を担当している方と出会い、『今、多摩に住んでいる芸人がいないから仕事しませんか』と話を頂くようになった」とちゃんだいさん。順調に仕事を増やしながら、3年前からは地域密着型ライブとして「レンゲライブ」をスタート。「僕たちは八王子に住んでいることが引きになって仕事が来ている。よほど売れていない限り劇場外で単独ライブをやることなんてないので珍しい存在のはず」と話す。
今後も広域八王子圏を中心にライブは続けていく予定で、「ゆくゆくは八王子を象徴するような会場でイベントができるようになりたい。八王子は広いので、いろいろな地域で、その地域の人に来てもらえるようになれば」とちゃんだいさん。「今は駅から離れたバス・トイレ共同のところに住んでいるが、いつかは駅から近い明神町に住むのが夢」と意気込む。
19時開演。料金は全席自由で1,500円。