八王子市が6月1日、富士森公園野球場(八王子市台町)の愛称を「ダイワハウススタジアム八王子」にすると発表した。
1956(昭和31)年に市民球場として開設し、今年で60周年を迎える同所。富士森公園(台町)に隣接し全国高等学校野球選手権大会の西東京大会の1つとして使われるなど硬式野球の球場として知られているほか、毎夏行っている「八王子花火大会」の会場としても親しまれている。収容能力は最大1万1289人。
市では、2013年度から「コニカミノルタ サイエンスドーム」の愛称を持つ八王子市こども科学館(大横町)などとともに同所にネーミングライツを導入。これまで命名権を取得した企業はなかったが、3月に大和ハウス工業南多摩支店(南大沢1)が「企業名・事業などの認知度向上とイメージアップにつなげるとともに、社会から信頼される企業となることを目指す」として権利を取得していた。
権利取得後、より施設に愛着を持ってもらえるようにと広く一般から愛称の候補を募集していた同社。今回、市内58件を含む全国から317件の応募があり、その中から「ダイワハウススタジアム八王子」に決めた。
選考において、市担当者は「地元『八王子』の名称を入れて、親しみやすい愛称にした」と説明する。「今後は『富士森公園野球場』を『ダイワハウススタジアム八王子』の愛称で親しんでいただき、スポーツを通して地域の発展に貢献し、社会から信頼される企業となることを目指す」と同社。
決定した愛称は同所入り口などに掲示する。契約期間は2021年5月末までの5年間で、ネーミングライツ料は年間300万円。