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八王子の老舗洋食店「野鴨の家」営業再開 地元野菜を活用したメニューも

内装は「のがも乃家」時代のまま

内装は「のがも乃家」時代のまま

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 八王子の老舗洋食店「ビストロ 野鴨の家」(八王子市明神町3)が11月16日、1年9カ月ぶりに営業を再開した。

絵本を基にしたメニューを持つ店主の牛尾裕春さん

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 1978(昭和53)年にオープンした同店。ヨーロッパの家庭料理をメインに、2009年までは散田町で「野鴨の家」として営業。その後、2014年2月にいったん閉店するまでは「のがも乃家」として、京王八王子駅から徒歩2分の明神町で店を続けてきた。

 今回はこれまでと同じ明神町の店舗で営業を再開。「震災後、レストランのニーズが減ったこともあり、いったん閉めさせていただいた」と店主の牛尾裕春さん。「1年間、カフェとして使っていただいていたが、電話番号が同じだったこともあり、『のがも乃家ですか?』と電話がかかってきたと聞いた。お客さまのニーズがあることから、心機一転、リスタートすることにした」とも。

 内装は「のがも乃家」時代のままだが、店名は漢字表記の「野鴨の家」にし「原点に戻ることにした」と牛尾さん。席数は46。これまでコースメニューを中心としていたが、八王子産野菜を使ったサラダを提供するなど地元の食材を生かしたメニューに変更。「コース料理だと決められたものをこちらが提供するだけなので、お客さまに選んでいただく選択肢がなかった。いろいろ楽しんでもらえるように変えた」。ランチはパスタを中心に展開する。

 姉妹店「ココット 野鴨の家」だった場所をワイナリーとする都下ワイナリー(日野市日野台2)が手掛けるご当地ワイン「シャルドネ」「リースリング」を取りそろえるなど、品ぞろえにこだわる。客単価は、ランチ=1,000円ほど、ディナー=4,000円ほど。

 今後は団体客や記念日での利用も狙うほか、「クックパッドに載っていないエッセンスを料理人は持っている」とし、料理教室の開催も見込む。「長い間ご愛顧いただき名前も知れてきた店だが、心機一転、新しいものを取り入れていくので、皆さんにお越しいただければ」と牛尾さん。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時~23時。火曜定休。

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