八王子市が市制100周年に合わせ、地元の魅力あふれる景観を「八王子景観100選」として選定する事業を進めている。
今年10月に市制100周年を迎える八王子市。景観に対する意識を高めるとともに良好な都市景観の保全と活用に役立てようと「100選」の選定を企画。昨夏から2カ月かけ市民から候補地を募集していた。
期間中、751点の候補地が寄せられ、1月には「八王子景観100選専門部会」が201カ所まで絞り込んだ。2月6日からは市内各所を巡り候補地を紹介、気に入った場所を選んでもらおうとパネル展やホームページからの投票受け付けなども始めた。
候補地には甲州街道のイチョウ並木を皮切りに八王子駅前や西放射線通り商店街(ユーロード)、市内を流れる浅川、花街が残る中町地区の「黒塀通り」などがラインアップ。老舗が立ち並ぶ甲州街道沿いの商店建築や戦前の郊外住宅として開発された歴史が感じられる元横山町の文化住宅群、昭和初期の建築様式を残す元本郷町浄水場などもエントリーする。
パネル展は市内各地を巡る形で4月上旬まで実施。選定にあたっては候補地への応援コメントを重視することにしており、「パネル展が終わった後、専門部会、市の景観審議会を経て、市長決済で決める予定」と市まちなみ景観課の担当者。最終結果は今秋にも出る予定だという。
パネル展は、今月13日~17日=元八王子事務所、20日~24日=北野事務所、26日~3月3日=南大沢事務所、同1日~15日=市役所本庁舎、6日~9日=道の駅「八王子滝山」(八王子市滝山町1)、18日・19日=八王子駅コンコース、4月1日~7日=八王子駅南口総合事務所のそれぞれで行われる。