日本城郭協会(品川区)が4月6日、創立50周年を記念して「続日本100名城」を選定し、東京からは滝山城跡(八王子市丹木町)と品川台場を選んだ。
地域の歴史的シンボルである城郭・城跡を多くの人に知ってもらおうと、2006年に同会が選定した「日本100名城」。今回はそれに続くものとして、「日本100名城」の基準を満たしながらも、数の制限から収まりきらなかったなかったものを対象に、同会会員のほか城好きなどからも意見を聴取して新たに100城を「続日本100名城」として指定した。
滝山城跡は国指定史跡。全国でも有数の中世城郭跡として知られ、戦国時代の1521年に大石定重が築城後、大石氏が娘婿として迎え入れた北条氏照が入城し居城。現在は大部分が都立滝山自然公園となっており、春には桜の名所となっている。
「日本100名城」には八王子城跡が選ばれており、八王子は都内で唯一、2つの「日本100名城」を持つことになった。石森孝志八王子市長は「本市にある2つの中世城郭が日本を代表する名城して選定されたことを光栄に思う」と話す。「滝山城跡、八王子城跡ともに本市の歴史を知る上で、貴重な文化遺産。これからも史跡の保護、活用については積極的に取り組んでまいりたい」とも。