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八王子に古書店「むしくい堂」 新書・文庫など6000冊そろえる

「古書むしくい堂」店主の高橋良算さん

「古書むしくい堂」店主の高橋良算さん

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 国道20号・横山町郵便局前交差点側に3月25日、古書店「古書むしくい堂」(八王子市横山町)がオープンした。

新書、文庫、ハードカバー、雜誌など幅広く取りそろえる

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 約10坪の店内に新書、文庫、ハードカバー、雜誌など約6000冊をそろえる同店。店主の高橋良算さんの趣味を反映して、雜誌「鉄道ピクトリアル」などを並べる鉄道にまつわるコーナーや、クラシック音楽を特集した棚も用意。入り口脇には絵本や児童書、雑貨に関する本を並べ、親子連れでも利用しやすい店づくりに努めている。「棚を見ると店主の考えていることが分かるのが古本屋」と高橋さん。

 現時点でまだ在庫している本のすべてを棚に収められてはいないが、「全部並べたら1万冊ではきかないはず。古本屋さんのいいところは常に在庫が移り変わるところ。いつ来ても新しい商品があるし、在庫は1冊ずつしかないので楽しんでもらえれば」。絵はがきをはじめとした古い手紙など、まだ棚に並べていない「紙もの」と呼ばれる資料もあり、今後は展示販売していく予定。

 IT企業で働いていた高橋さんが一念発起しオープン。もともと古本が好きで神田・神保町まで買いに行っていたほどだという。「それまで実物を売る商売をしていなかったので、それに物足りなさを感じていた。お金をいただいて物を渡すという商売が向いているのかも。品物を直接手渡しし、話すなどしたかった」。当初は西荻窪など近年、古書店が相次いで出店している地域に店を構えることも考えていたが、「第1印象でここに決めた」と話す。

 オープンから3週間ほどがたち、高校生から高齢者まで幅広い年齢層の客が来店しているという。本棚は可動式のため「すべて移動させることでイベントもできる。トークイベントやアンサンブルの演奏会などもやってみたい。半年以内に何かできれば」。古書の買い取りも進め、「いいものをたくさん置きたい。そのためにはいい本の買い取りが大事。地元の方からの買い取りをメインにしていきたいので、ぜひ売っていただきたい」とアピールする。

 営業時間は11時~21時。

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