八王子市制100周年記念事業として進められてきた「新八王子市史」の最終2巻が7月25日、市内の書店などで発売された。
同事業の第1弾として、2007年から取り組まれてきた「新八王子市史」の編さん。原始・古代から近世までをまとめた本編全14巻と資料・付帯刊行物17冊を合わせた31冊を刊行。今回、最後の2冊となる「通史編4 近世(下)」と「民俗編」が発刊された。
市史がまとめられたのは市制50周年の際に制作された「八王子市史」以来、50年ぶり。資料収集・分析・調査など10年の間に200人以上の市民や学識経験者が協力。12万点を超える資料が集まった。2011年の資料編「近現代1」を皮切りに刊行が続き、31冊すべてを合わせると約1万7500ページもの大作となった。
石森孝志八王子市長は「八王子の歴史だけでなく、自然や民俗、伝統文化についても網羅したもの。本市の深い歴史と豊かな自然を余すことなく記録している。新たな市史を手に取った市民の皆さんに市について深く知ることで郷土愛を育んでもらい、これからの八王子のまちづくりに生かしていきたい」と話す。
くまざわ書店八王子店(八王子市旭町)、石森書店(四谷町)、ブックランド島村書店(台町4)の各店と八王子市役所1階市政資料室、八王子市市史編さん室、八王子駅南口総合事務所、八王子市郷土資料館で販売。「通史編4 近世(下)」はA5判、915ページ、価格は3,000円。「民俗編」はA4判、614ページ、価格は4,000円。