八王子市学園都市センター(八王子市旭町)で1月28日、八王子の魅力を30秒の映像で表現する「八王子学生CMコンテスト」の上映会と授賞式が行われた。
広域八王子圏の25の大学などが加盟する大学コンソーシアム八王子(旭町)が主催する同コンテスト。同団体主催で行うのは今回で2回目。市制100周年記念事業の一環として、昨年11月から街の魅力を紹介する30秒CMを学生から募集していた。
今回は個人や団体などから26作品の応募があった。当日は同所イベントホールを会場に、石森孝志八王子市長のほか、電通統括クリエーティブディレクターの岡野敏之さん、放送中のアニメ「おそ松さん」などを手掛けるアニメ制作会社・ぴえろ(三鷹市)のファウンダー・布川郁司さんを審査員として迎え作品を上映。岡野さん、布川さんから作品に対して講評がなされたほか、会場を訪れた観客も審査に参加した。
審査の結果、首都大学東京インダストリアルアートコース3年の臼井奎太(けいた)さんが手掛けた「八王子って、かっこいい。」が最優秀賞を受賞。八王子市長賞や岡野さん、布川さんそれぞれによる審査員賞、特別賞、奨励賞、来場者の投票による観客賞なども選出された。
「率直にうれしい」と最優秀賞を受賞した臼井さん。撮影・編集を合わせ1週間ほどかけて制作。編集後も改めて撮影をやり直すなどこだわったという。「わりと体力を使った。自分の作品を不特定の方に見ていただくということはないのでうれしい。今後は卒業制作もあるので忙しくなると思うが、作品を作る余裕があればもう一度参加したい」と話す。
同コンテストを運営するワーキンググループのメンバーである東京工科大学(片倉町)メディア学部講師の吉岡英樹さんは「SNSやスマートフォンで動画を見る機会が増えているが、コンテストを通して学生の皆さんは作る難しさや楽しさを味わったと思う。これからますます動画コンテンツの重要性は高まっていくので、これからもどんどんと作って発信していっていただければ」と呼び掛ける。
受賞作品は、大学コンソーシアム八王子に加盟する大学内などで上映されるほか、甲州街道沿い・横山町交差点に設置されている街頭ビジョン「YY Vision八王子」(横山町)をはじめとした街中での上映も予定する。