梅干し専門店「うめ八」(八王子市本町、TEL 042-627-0188)が3月18日、開業30周年を迎えた。
1988(昭和63)年にオープンした同店。梅干しを専門に扱い八王子のほか有楽町店(千代田区)、渋谷店(渋谷区)も展開。1年以上かけて開発した紀州産はちみつ梅の薫製「うめ八スモーク」など独自商品にも取り組んでいる。
30年を振り返り店主の小磯道夫社長は「若い人が梅干しを買うようになったと感じる。初期の頃はギフトで買われることが多かったが、今は自分で食べるために1,000円分買っていくというような形が増えている」と話す。
売れ筋も変わり、今は再びしょっぱい梅干しのニーズが高まっているという。「甘いものが市場に出回りすぎたので、しょっぱい梅干しを買える場所が少なくなったのかもしれない。梅干しはいろいろな場面で活用できるので、日々の生活に取り入れてもらえるように新しい情報を発信していきたい。まだいろいろなことができると思っているので、それが31年目の課題」とも。
30周年を記念して、老舗うなぎ店「志乃ざき」(本町)やスープカレー専門店「奥芝商店 八王子田代城」(子安町4)、子ども向けのプレールームを備えたカフェ「おもちゃカフェ dattochi(ダットッチ)」(明神町2)をはじめとした地元の飲食店など10店とコラボし「梅グルメスタンプラリー」を始めた。
それぞれが梅を使った期間限定のコラボメニューを提供。3店以上巡ってスタンプを集めることで梅干し1年分などが当たる抽選に参加できる。「梅干しはどうしてもご飯と一緒に食べるものになっているが、意外といろいろなアレンジが可能だということを料理人の皆さんに教えていただいた。レシピも提供していただけるので梅干しの新しい食べ方やこれからの可能性に気付いていただくきっかけになれば」と小磯さん。
八王子店の営業時間は10時30分~19時。スタンプラリーは今月25日まで。