八王子市内を通る甲州街道(国道20号)「本郷横丁東」交差点近くの銭湯「松の湯」(八王子市小門町)が6月20日、建て替えのため一時閉店することがわかった。
1954(昭和29)年創業の同店。露天風呂やサウナなどを備える。八王子に3店ある銭湯のうちの一つで、八王子駅と西八王子駅のちょうど中間に位置する。
2016年10月には、店横の掲示板に「閉店のお知らせ」と書かれた貼り紙を掲出。利用者の中には「やめないでください」などと店にメッセージを残す人も現れたほか、有志が存続に向け2000人を超える投書を集め、その後、営業継続が決まるなど話題となった。
今回は店舗の拡大と設備の充実を図ることを目的に改築を決めた。現在の建物は開店当初からのもののため「内装を変えたり配管を変えたりするといった改装ではなく、いったん更地にして全面的に改築する」と説明する。工事中は、ほかの2軒の銭湯で客を受け入れてもらえるよう既に声も掛けているという。
64年目の決断に、「閉店の騒動が起きた後、息子が店を継いでくれることになった。設計はでき上がりつつある。新しい『松の湯』は今より一回り大きくなり、今風の新しいものも取り入れる」とも。リニューアルオープンは2019年2月を予定しているという。
営業時間は14時~23時30分。