JR東日本は4月3日、中央線快速電車に導入するとしていたグリーン車サービスについて、2023年度末にもサービスを始める予定であることを発表した。
2015年2月に発表されたグリーン車サービスの導入。E233系通勤形電車で運行する東京~大月間を走る全ての列車と、青梅線の立川~青梅間を走る電車のうち、中央線快速電車と直通運転を行っているものについてグリーン車を導入するとしている。
当初、2020年のサービス開始を目指して計画を立ち上げていたが、昨年3月、工事計画の一部見直しが必要になったことなどを理由に導入延期を発表。今回、2023年度末のサービス開始に向け工事に着手することを明らかにした。
グリーン車の導入に向け、運行区間にある全44駅と車両基地などで駅や線路、信号などの改良工事を行っていくほか、グリーン車として使用する58編成合わせて116両の車両を新造することも発表した。
グリーン車として使用する車両については、計画当初、乗降ドアを片引きとしていたが、両引きに変更。同社は「東京駅における短時間での折り返しや各駅でのスムーズな乗降を可能とするため」と説明する。グリーン車の連結位置については、東京寄りから4両目・5両目に連結するとしており、全体では12両編成となる。
中央線快速電車と青梅線の一部列車にトイレを設置することも決まった。トイレについてはグリーン車となる4両目に加え、普通車となる6両目にも設置。設置が完了した列車については、グリーン車サービス開始前の2019年度末以降、トイレを使用できるようにする方針だという。