プロバスケットボールチーム「東京八王子トレインズ」が6月1日、石森孝志八王子市長の元を訪れ、B2リーグへの昇格を報告した。
今シーズンはファーストステージ、レギュラーシーズン、ファイナルステージのそれぞれを優勝し、3冠を達成したトレインズ。今月27日に横浜アリーナ(横浜市港北区)で行われたB2・B3リーグ入れ替え戦「岩手ビッグブルズ」戦に勝利し、B2昇格が決まった。
当日は選手兼社長としてチームを率いてきたTHTマネジメント(八王子市子安町3)の和田尚之社長のほか、石橋貴俊ヘッドコーチ、キャプテンの亀崎光博選手、今年1月にチームに加盟したジョエル・ジェームス選手が石森市長を表敬訪問した。
「私が生まれ育った八王子にプロスポーツチームを作りたいと活動を始めて6年目。プロリーグに入ってからは3年目で、このような結果を出すことができた。横浜アリーナのコート上に立って、観客席を見たときに多くの人に支えられてここまで来られたと実感した」と和田さん。昇格を果たしたが「ここからがスタート地点だと思っているし、会社としてもきちんとした経営をしていかなければならない。気持ちを新たに来シーズンから頑張っていきたい」と気を引き締める。
石橋さんは「シーズンが始まったときから、ほかのB3のチームよりは高い戦力を持つことができた。ただ、バスケットは戦力だけがあっても結果につながらない。常勝チームになれた大きな要因は八王子の皆さんのサポートと熱い応援から流れをつかめたこと。勝ち方を覚えたシーズンだった。非常に良い形でシーズンを終えられたのもサポートや応援、協力があったから」と話す。
B2で結果を残すためには「日々の精進が重要だし、さらなるサポート、応援が必要」としたうえで、「戦術以上に一人一人の強さやスピードが必要になってくる。全員で連携を取れたとしても、個が弱ければやられてしまう。個が強いのが集まったのがB2・B1だと思う。チームとして組織だったものをやりながらも個を強めていくことに重きを置きたい。チャンピオンシップ出場という高いところを目標にしたい」と意気込む。
石森市長は「チームの悲願でもあったB3からB2への昇格をうれしく思っている。八王子の市民も同じ思い。今度はB2ということで課題もあると思うが、ぜひ上を目指していただいて、引き続き八王子を盛り上げていただきたいと思うし、われわれもしっかりと支援をしていきたい」と発破をかける。