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八王子の精密加工業者と「パトレイバー」コラボ アニメ化30周年受けグッズ開発

ナラハラオートテクニカルの阪本さん(左)とジェンコの藤澤さん(右)© HEADGEAR

ナラハラオートテクニカルの阪本さん(左)とジェンコの藤澤さん(右)© HEADGEAR

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 精密微細加工などを手掛ける「ナラハラオートテクニカル」(八王子市楢原町)とアニメ「機動警察パトレイバー」のコラボによるカードケースなど3商品の予約受付が現在、「Amazon(アマゾン)」で行われている。

「パトレイバー」とコラボした名刺入れ、カラビナ、IDカードホルダー

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 アニメ化30周年を記念して、ナラハラオートテクニカルの自社ブランド「『NA』design」と、「パトレイバー」をはじめ、さまざまな映像作品のプロデュースを手掛けるジェンコ(港区)が協働で進めている企画の一環。

 炭素繊維素材のCFRPを使ったカードケースのほか、カラビナキーホルダー、IDカードホルダーの3商品を展開する。昨年6月にフランスで行われた「アヌシー国際アニメーション映画祭」で、ポスターだけが飾られ話題となった「パトレイバー」の新プロジェクト「Patlabor EZY」のロゴもデザインする。

 同作の劇中で登場する機体「イングラム」は、「篠原重工八王子工場」で製造されていることから八王子とは縁深い「パトレイバー」。一方、「『NA』design」の商品開発を手掛ける阪本滋さんは「アニメには疎いもので、お声掛けいただいたもののパトレイバーを存じ上げなかった」と振り返る。「声をかけていただけたのはありがたい限り。世界観に沿うよう何かできるのではと思った」とも。

 「『NA』design」でこれまで発表してきた各商品をベースにしているが、「ネジの色など細かいところを変えている」と阪本さん。差し色はあえて使わず、シルバーと黒のカーボンを使い分けることでモノトーンにまとめたという。「シルバーと黒という配色は今までやってこなかったが思ったよりもよく、クールなものになった。素材感やデザインが作品の世界観に合うのでは」と話す。

 コラボに携わるジェンコの藤澤重和さんは「アニメの中で機体は八王子で作られたことになっているので、地域連携で面白い商品が出せるのではないかと思った。イングラムと同素材で作られているところも良い。世の中にバズを生めれば」と期待を寄せる。

 製品の見本は東京アニメセンター(新宿区)で、8月19日まで行っている企画展「アニメと鉄道展」の会場で展示している。価格は、CFRPカードケース=4万円、カラビナキーホルダー=1万6,000円、IDカードホルダー=1万8,000円。第1回受注期間は今月23日まで。

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