八王子市夢美術館(八王子市八日町)で9月14日、特別展「王立宇宙軍 オネアミスの翼展 SFアニメができるまで」が始まる。
1987(昭和62)年に劇場公開されたSFアニメ「王立宇宙軍 オネアミスの翼」を紹介する同展。アニメ制作会社・ガイナックス(武蔵野市)が初めて制作した作品として知られる。現在、同社社長を務める山賀博之さんが監督や脚本を手掛け、後にアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」などに携わる庵野秀明さん、貞本義行さんらが参加。音楽は坂本龍一さんが手掛けた。
今回は制作過程の素材資料などを国内で初めて紹介。制作メモやイメージイラストなど、その数は300~400点にもなるという。同館担当者は「中でも山賀監督の制作メモは監督として本作をどのように構築していったかが赤裸々に分かる興味深い内容」とした上で、「数多くの素材資料を通じ、映像の中で現れるリアルさとはまた違った本作独特のSFアニメの作り方をリアルに感じていただければ」と話す。
会期中、同館展示室では1日4回の予定で本作の上映を行うほか、山賀監督が会場を巡りながら作品について話すギャラリートークも開催。開催日は今月22日・29日・10月13日・27日の各日。開催時間は15時~16時。事前申し込み不要。
10月27日には山賀監督と本作のオープニング・エンディング・タイトルロールを手掛けた画家の大西信之さんによる対談講演会も開催。開催時間は19時30分~21時で、料金は600円。同館では往復はがきによる事前の申し込みを受け付けており、定員は50人。応募者多数の場合は抽選となる。応募締め切りは10月2日。
開館時間は10時~19時。観覧料は、一般=600円、高校生以上の学生と65歳以上=300円、未就学児無料。土曜・日曜は小中学生も無料となる。月曜休館。11月11日まで。