八王子駅南口に11月29日、商業施設「八王子オーパ」(八王子市旭町)が開業する。10月18日に行われた「全体概要説明会」で発表された。
「八王子オーパ」は、イオンモール(千葉市美浜区)の100%子会社で、東京では聖蹟桜ヶ丘や新百合ヶ丘に「オーパ」を展開するOPA(千葉市美浜区)が運営。「オーパ」としては全国23店舗目となる。
今回はJR貨物(渋谷区)と住友不動産(新宿区)が共同開発を手掛け、JR貨物が八王子駅前に所有する土地を活用し、高層マンションと飲食店などの店舗が入る商業複合施設を造る「住・商一体開発プロジェクト」の商業施設棟に出店する。八王子駅と南口に向かうデッキで直結し、延床面積は約1万100平方メートル。1階~6階までの全フロアの総賃貸面積は約6200平方メートル。
1階・2階にフードエリア、3階・4階にウェルネスとアクティブをテーマとしたショップを展開し、5階・6階にはビューティーサロンやフィットネススタジオなどを設ける。3階は1フロア全てに書籍や文具を扱う「TSUTAYA BOOKSTORE」が出店。同店のほか、生花店「青山フラワーマーケット」、雑貨店「サンキューマート」、帽子専門店「14+」、青果・果物専門店「Mona Port(モナポルト)」、スーパーマーケット「R-GENKI GROCERY(アール元気グロサリー)」など八王子初出店28店を含む約40店がオープンする。
地元からは梅干し専門店「うめ八」と美容室「アポロビューティーリゾート」の2つが店を構える。そのほか、100円ショップ「キャンドゥ」、ドラッグストア「ウエルシア」なども出店し、期間限定店なども。店内に設置されたデジタルサイネージを使って商品の注文、一部は決済まで行える「AEON STYLE DigitalLab(イオンスタイル・デジタルラボ)」も展開するなど、新たな取り組みも行う。
自動車を使って20分で来られる範囲を基本商圏とし、商圏人口は約58万人。年間で500万人の利用を見込む。OPAの奥田晴彦社長は「(八王子は都内でも)23区を除くと、第1位の人口を抱える中核市。出店戦略と合致している。八王子駅は一日平均17万人とたくさんの人が往来しており、中でも、南口側は1日7万人の交通量があって、年々増加傾向にある。居住人口が駅を中心に増えている上、市内に25の大学を有する学園都市という側面もある。オフィスで従事されている方も多数いらっしゃることも勘案すると申し分のない良い立地」と評価する。
「多様なライフスタイルにお答えできるよう準備を進めたい。あと約1カ月でオープンを迎える。入店いただけるテナントなどと共に手を携え、新しい発見、驚きを常にお届けし地域の皆さまに当てにされる都市型のショッピングセンターを目指したい」とも。
営業時間は10時~21時。