フランス料理店「ビストロ ボンクール」(八王子市中町、TEL. 042-642-1020)が11月3日、オープン20周年を迎えた。
八王子駅北口から徒歩5分ほどの場所にある、「噴水ビル」の愛称で知られる商業ビル「0426 spring garden」1階に店を構える同店。1998年11月に同ビル地下1階にオープン、その後、2014年3月に現在の場所に移転した。気軽にフランス料理を味わえる店として、30~50代を中心とした地元客などに親しまれている。
小皿料理からサラダ・冷菜・温菜・メイン料理まで幅広く提供。現在は冬にかけてジビエに力を入れており、冷菜の「仏産 キジとフォワグラのパテ・パンデビス・りんご添え」(1,650円)などのメニューをラインアップ。新年に向けおせち料理の準備も進めているという。
店内は大きく変わっていないが、シェア前提でアラカルトメニューを中心に据えるなどメニューは時代とともに変化。オーナーシェフの上野勝さんは「前は1人1皿食べてほしいという思いでやっていたが、今は何でもあり。自由度を上げた」と話す。「地元の野菜も手に入りやすくなったので、なるべく地元の野菜を使うようにしている」とも。
近年はフェイスブックやインスタグラムといったSNSでの発信にも取り組んでいるほか、ワインフェス「St Vincent Hachioji(サン・ヴァンサン・八王子)」など地元で活発に行われているフード系イベントへも積極的に参加。口コミに加え、これらのイベントがきっかけとなって来店するようになった客も少なくないという。
21年目に入り、「料理に真剣に向き合って、より一所懸命頑張らないといけない。ずっと試行錯誤。これでいいと思った時点でだめだと思う。悩み続けて苦しむことが大切。走り続けて輝いていたい」と前を見据え、「卒業シーズンになったら、ボンクールを使うといったように必要とされる店になりたい。そのためには普段の営業をもっと頑張らないといけないし、この城をしっかりとしたものにしたい」と意気込む。
営業時間は12時~15時、18時~23時。水曜定休。