参加店舗を巡って手拭いにスタンプを集める「八幡町 八福店めぐり」が11月15日、八王子・八幡町エリアで始まった。
完成するとすごろくとしても遊べるようになっているオリジナル手拭い
八幡町商店会が主催し、同会と隣接する商店街「八幡上町商店街くらま会」の店舗も参加する今回の企画。八幡町の8に合わせて、8種類の「福の神」のスタンプを制作。参加店で購入することでもらえるオリジナルの手拭いに、店を巡り歩いてスタンプを押していくもので、8種類全てのスタンプを集めた人の中から抽選で100人に都内共通入浴券を進呈する。
手拭いは徳川幕府時代に勘定奉行、老中を務めた大久保長安が「長(ちょう)さんぽ」と称して街を巡るものとなっており、江戸中期から後期にかけて活躍した俳人・榎本星布(せいふ)、武田信玄の五女・松姫など八王子のゆかりの偉人も登場。今夏、「八幡上町商店街くらま会」に設置された地元の偉人をモチーフとしたベンチなども描かれている。スタンプを集めた後の手拭いはすごろくとしても使えるよう工夫されている。
今回は地元で活動するイラストレーターのYamamoto Harucaさんが描いたイラストを、奥田染工場(八王子市中野上町1)で「手捺染(てなっせん)」という技法を使い手拭いに染め上げた。
イベントに携わる「タカクラメガネ」(八幡町)店主の高倉一郎さんは、「近くに『松の湯』という銭湯もあるし、染物屋さんもあり、知り合いにイラストレーターもいるということで、これを融合したらすごいことになるんじゃないだろうかと思った」と話す。「スタンプが置いてあるところは店主の顔が見える店ばかり。スタンプをもらうために行ったことがない店にひょっこりと入ってもらうことができるのが良い。日常的に八幡町でお買い物を楽しんでいる方にも参加してもらいたいし、八幡町を全然知らない人にもこれをきっかけに歩いてみてもらえれば」と呼び掛ける。
今月30日まで。手ぬぐいは600本を用意している。