新人映画監督の作品を紹介する「八王子Short Film映画祭」が12月2日、八王子・御殿山の結婚式場「八王子日本閣」(八王子市鑓水)で開催される。
新人映画人の発掘とともに八王子の街おこしを目指して、2013年から毎冬行われている同祭。一般部門と学生部門の2部門を用意し、八王子を撮影地に、「出会い」「愛」「結婚」をテーマとした作品のプロットを事前に募集。採用者には制作資金を一部補助した上で、映像を完成してもらう形を取っている。
6回目となる今回は一般部門6作品、学生部門4部門がノミネート。それぞれ15分程度の作品となっており、昨年、学生部門に「八王子まつり」を題材とした映画「夫婦だし」を出展した市川拓海さんは今年、一般部門に移り新たな作品「One for you -あなたに贈る物語-」を製作した。作品には八王子市内をベースに活動するアイドルユニット「8princess(エイト・プリンセス)」や「八王子観光PR特使」を務めるバンド「フラチナリズム」など地元になじみ深い人たちも出演しているという。
一般部門では、磯部鉄平さんの「ミは未来のミ」、河村永徳さんの「タコノアシ 絶滅危惧種の恋」、緒方一智さんの「指の輪のなかで」、松本動(ゆるぐ)さんの「カセットテープ」、武石昂大さんの「父、かえれ!」もそれぞれ上映する。
学生部門では、八王子在住で現在、法政大学社会学部で学んでいるという張子騰(ちょう・ちとう)さんによる、中国人留学生へのインタビューをまとめたドキュメンタリー作品「出会い、八王子」のほか、武蔵野武術大学映像学科2年の井坂雄哉さんが手掛けた「汲めども尽きぬ 君になら」、愛知大学文学部に通う三輪菜那子さんの「最愛なる君へ」、日本工学院八王子専門学校放送芸術科制作コースに通う小泉陽菜さんの「僕とイヤホンと彼女」のそれぞれがノミネートしている。
当日はそれぞれの部門ごとにグランプリと準グランプリを選出するほか、今回からは観客からの投票を基にした「観客賞」も設ける予定。同祭の担当者は「新進気鋭の監督たちが今年も八王子を舞台とした短編映画を作ってくれた。第2の『カメ止め!』のような作品が、ここからまた生まれるかもしれないので注目」とした上で、観客賞の新設など「よりお客さまに楽しんでもらえるような新しい試みにもチャレンジしている。週末は一緒に短編映画を楽しみましょう」と呼び掛ける。
開催時間は13時~。入場無料。イベント終了後に行われる懇親会の参加料は、一般=3,000円、学生=1,000円。