Bリーグから制裁を受けたプロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」のシーズン第11節「アースフレンズ東京Z」戦が、12月7日・8日に行われる。
開幕後、けがによる選手の戦線離脱が続いているビートレインズ。11月24日・25日に行われたシーズン第10節「福島ファイヤーボンズ」戦では、セオン・エディ選手、ルブライアン・ナッシュ選手、アレクサンダー・ジョーンズ選手、岡田優選手、地久里謙成選手の5人が出場できなかったため、24日の試合では6人、25日はウェスリー・ミッター選手を除く5人で試合に臨んだ。
Bリーグは11月28日、シーズン第1節~第7節・第9節第2試合・第10節のそれぞれで選手数が規定を下回る9人以下となったことを理由に制裁として、けん責した上で、選手獲得計画や選手の治療計画の構築を求めた。チームを運営する「THTマネジメント」(八王子市子安町)は同日、「チーム状況についてのご報告」と題した文書をホームページに掲載し、現状に加えて、安心してプレーができる環境の整備や複数名の選手獲得に動いていることを明らかにした。
同社広報の望月舞子さんは今シーズンについて、「『得点力の高いチーム』を作ろうと思い、選手獲得に動いてきた」と説明。「昨シーズンに築き上げたディフェンスは今シーズンもクラブの強み。亀崎、地久里、大金の3選手は得点力のある選手だし、セオン・エディ、ルブライアン・ナッシュと日本でも経験のある選手を獲得し、どこからでも得点できるチーム作りをしている」と話す。そんな中、けがが相次いだことについて、「スポーツにけがは付き物で、1人が欠けた時には誰かがカバーしなければならない。そういった負担が選手のけがが続いている一因かもしれない」と分析する。
11月23日には、新たにクリーアンソニー・アーリー選手と契約を合意するなど選手獲得を進めている。「経験豊富で実力のある選手を獲得することができた」とした上で、「今シーズンの約20試合を戦い、B2というステージでのレベルを踏まえて、よりチームが求めることに対応できる選手、貢献できる選手を獲得していく」と望月さん。12月~1月にかけて選手の復帰や新たな選手の獲得も見込めることから、「まずは選手をそろえ、1人当たりの負担を軽減したい」と話す。
第11節については、「現時点で10人以上の選手が出場できると確約はできないが、規定通りのベンチ登録に向けて選手もフロントも動いている」と説明。現在、3勝16敗でリーグ単独最下位と成績の面でも厳しい状況に置かれていることを受け、「応援してくださる皆さまには心配をおかけし、また、不安な気持ちにさせてしまい誠に申し訳なく思っている。皆さんと共に勝ち取ったB2のステージ。ふがいない状況が続いているが、現状を打破し、1つでも順位を上げられるようチーム一丸となって戦う。どうか引き続きチームへのご声援をお願いできれば」と呼び掛ける。
試合は両日共に大田区総合体育館(大田区)で開催。試合開始は、7日=19時、8日=14時。