新選組の副長を務めた土方歳三の没後150年を記念したラッピングタクシーのお披露目会が1月16日、日野中央公園(日野市神明2)で行われた。
武蔵国多摩郡石田村(現在の日野市石田)で生まれたとされる土方歳三。1869(明治2)年、戊辰(ぼしん)戦争の最後の戦いである箱館戦争を受けて戦死したとされ、今年でちょうど150年になる。日野市ではこれに合わせ、「土方歳三没後150年ロゴマーク」を作成し、市民をはじめ幅広く利用できるようにするなどシティープロモーションに活用している。
今回は市内でタクシーを運行する都民交通事業、日野交通、南観光交通の3社とコラボし、歳三の姿や没後150年のロゴマーク、「新選組のふるさと 東京・日野」などの文言をラッピングしたタクシーを9台展開。助手席側には浅川、市内から望む富士山やサクラなど、運転席側には高幡不動尊(高幡)の五重塔を中心に紅葉やカワセミなどをあしらっており、12月末までの期間限定で運行することにしている。
大坪冬彦日野市長は、タクシーを没後150年を受けた「シティープロモーションの大きな目玉」に位置付け、「より遠くまで乗っていただくことによって、大いに日野市のPRにつなげていきたい。土方歳三と日野市を結びつけるデザインとなっているので、できるだけ多くの方々にこのラッピングタクシーをご利用いただきたい」と呼び掛ける。
歳三の子孫で、土方歳三資料館(石田2)の館長を務める土方愛さんは「先祖が取り上げられ、温かく地元の方に向かい入れられて、とてもうれしい」と話す。