プロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」が1月18日・19日、三沢市国際交流スポーツセンター(青森県)で行われたシーズン第18節「青森ワッツ」戦を連勝し、昨年11月から続く連敗記録を20で止めた。
昨年10月28日に行われた「仙台89ERS」戦以来、けがによる選手の戦線離脱が続いたこともあり、11月・12月は1勝も挙げることができなかったビートレインズ。「八王子市民デー」と位置付けた、1月5日・6日の「信州ブレイブウォリアーズ」戦も連敗で終えていた。
けがのため試合から離れていたアレクサンダー・ジョーンズ選手が今月15日の「西宮ストークス」戦から復帰。青森との対決は、11月10日・11日に行われたシーズン第8節以来となった。18日の試合では、第1クオーターを23対20と先行したが、第2クオーターは8対16と青森が取り返し、前半は青森の優勢で終わった。後半は24対18、27対17と第3・第4クオーターのそれぞれをビートレインズが取り、82対71でビートレインズの勝利で終えた。
ビートレインズは今シーズンに、アウェーで行われた10月6日の「Fイーグルス名古屋」戦、同月12日の「福島ファイヤーボンズ」戦、「仙台89ERS」戦の3試合しか勝つことができていなかった。チームを率いるTHTマネジメント(子安町3)の和田尚之社長は「ホーム開幕戦は連敗したが、3試合目となるFE名古屋戦では初勝利を飾ることができた。そこから強豪相手に1点差という互角の戦いが続き、10月末の時点で3勝8敗、東地区や中地区の首位との接戦から、まだ上位を狙える自信があった」と振り返る。
「ルブライアン・ナッシュ選手がアキレス腱(けん)断裂した10月28日の試合から続々と負傷者が相次ぎ、同時に白星からも遠のいていき、1月15日で20連敗を喫することになった。51勝11敗という成績だった昨シーズンとは真逆のシーズン前半となってしまった。1勝することの難しさ、大事さを痛感するシーズンとなっている」とも。
今シーズンの敗因については、「主力選手のけがによる離脱によるもの」と分析した上で、「けがをさせてしまうような環境や管理体制でなかったのかととても反省をしている。昨年の強いトレインズをBリーグで応援することを楽しみにしていたブースターの皆さまには大変申し訳なく思っている」と話す。
今後、約1カ月にわたってアウェー戦が続く。「年明けからけが人も戻ってきているし、年明け最初の試合では、B2首位の信州と2点差、10点差のゲームができている。チームとして再スタートする気持ちで残りの試合を勝ち越し、終えられるようにしたい」と和田さん。ファンに向け、「必ず強いトレインズを作り直す。引き続きのご支援をお願い致します」と呼び掛ける。
次回の八王子での試合は、2月15日にエスフォルタアリーナ八王子で行われるシーズン第22節「広島ドラゴンフライズ」戦の予定。