アジレント・テクノロジー(八王子市高倉町)は4月25日、食の安全をテーマにした科学実験イベント「Agilent Action Week『分析体験&ラボツアー』」を開催する。
同社はアメリカ・カリフォルニア州パロアルトに本社を置く計測機器メーカー。1999年、大手コンピューターメーカー・ヒューレットパッカード(HP)社が計測機部門を分社するかたちで誕生し、現在、オシロスコープなどの電子計測器のほか、化学分析の際に使われる「ガスクロマトグラフ」や各種アナライザ、質量分析計なども開発販売する。
これら機器の開発販売に加えて、一般市民や子どもを対象としたイベントも多数企画。中でも、市内の小中学生を対象にボランティアで行っている科学実験教室「サイエンスワンダーランド」は、その功績が評価され、「平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」の科学技術賞(理解増進部門)を受賞している。
今回のイベントは全世界で環境問題に関するイベントが行われる「アースデイ」に合わせて企画したもの。残留農薬に関する問題など、近年「食の安全」を脅かすトラブルが続いていることを受け、これらを水際で防ぐ検査がどのように行われているかを「社会科見学」方式で学ぶ。
対象は中学生以上で食品の安全に興味がある人。イベントは2部に分かれ、実際に食品の検査に携わっている専門家がその背景にある技術などをレクチャーした後、ガスクロマトグラフ、液体クロマトグラフなど、実際の検査で使われている分析機器を使って実演を行う。また、参加者が実際に参加・体験する企画も用意する。
定員は50人。参加を希望する場合は同社に事前に申し込む必要があり、定員に達した場合はその時点で締め切る。応募締め切りは4月23日17時まで。