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「クライミング世界選手権」国内初開催へ 今夏にエスフォルタアリーナ八王子で

2月22日に行われた記者会見には八木原会長(左)と楢崎選手(右)、石森市長らが出席

2月22日に行われた記者会見には八木原会長(左)と楢崎選手(右)、石森市長らが出席

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 エスフォルタアリーナ八王子(八王子市狭間町)で今夏、2020年東京オリンピックへの予選会を兼ねた「IFSCクライミング世界選手権八王子2019」が開催される。

意気込みを語る楢崎選手

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 8月11日~22日の12日間にわたって行われる同大会。日本山岳・スポーツクライミング協会が主催するもので、世界選手権が国内で行われるのは今回が初めて。昨年9月にオーストリア・インスブルックで行われた大会には、58カ国、834人の選手が出場した。

 どれだけの課題を登り切れるかを競う「ボルダリング」、どこまで高く登れるかを競う「リード」、登り切る速さを競う「スピード」の3種目に加え、3つを組み合わせた「コンバインド(複合)」、パラクライミングの5種目を行う。

 2020年の東京オリンピックでは、スポーツクライミングの「複合」が追加競技として選ばれている。国際スポーツクライミング連盟(IFSC)はオリンピックの予選に出場できる選手の数を国・地域から男女2人まで、総勢20人としており、今回の世界選手権で男女7人ずつ、14人が出場資格を得る。

 日本山岳・スポーツクライミング協会の八木原圀明会長は今大会について「大会運営が大変なことは承知しているが、何とかやっていきたい。選手と協会が一緒になって進めていく」と話す。

 IFSCが2024年に仏・パリで行われるオリンピックの追加種目として、スポーツクライミングが含まれたことを発表したことから、「来年の東京オリンピックに向けて大きな弾みになるし、2028年まで続けていければスポーツクライミングは安定した競技に発展させていくことができる」とも。

 昨年の世界ユース選手権の「ジュニア男子リード」「同男子ボルダリング」、クライミングアジア選手権では「男子ボルダリング」「同複合」の2種目を制した楢崎明智選手は「オリンピックの出場枠を獲得したい」と意気込む。「最近は大会に出ていても、ジムで練習をしていてもクライミングの人口が増え盛り上がってきていることが分かる。この盛り上がりを2020年で終わらせたくない。日本人が結果を出すことで文化に残るようなスポーツになるんじゃないか」と気合を入れる。

 エスフォルタアリーナ八王子では2017年・2018年の2年にわたり、ボルダリングのワールドカップ「IFSCクライミング・ワールドカップ ボルダリング八王子」を開催。これを基に市では今大会の開催で、1億9,000万円の経済波及効果を見込んでおり、2019年度予算案には開催支援を目的として、2,218万円を組み込んだ。

 「市内でも小学校にボルダリングの壁が設置されたり、ジムが新たに開設されたりと市民の間でも注目度が高まっている」と石森孝志八王子市長。「若い職員を中心にプロジェクトチームを結成し、大会の成功に向けた取り組みを進めていきたい。全世界から八王子に来ていただく絶好の機会。大会を盛り上げていくのは当然として、八王子の魅力も世界に発信していきたい」と話す。

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