市内の商店主ら有志が集まり「八王子朝市」が4月14日、八王子市夢美術館近くの禅東院(八王子市本町)で行われる。
2014年冬から地元有志による「八王子朝市運営委員会」が音頭を取って開いている朝市。今回は新たな会場として同寺を利用し、昨年11月以来、5カ月ぶりに行われる。
当日は炭火焙煎(ばいせん)コーヒー豆専門店「Bull's Coffee」(横山町)、「おうちCafe 樹(き)と葉っぱ」(台町)、菓子を製造・販売する「森のこびと」(谷野町)、八王子で農業を行っている「もぐもぐファーム」、京晴(暁町1)、肉と氷のあかさか(横山町)、西放射線通り商店街(ユーロード)に店を構える「ビストロ ヴァガボンド」(横山町)などが出店。今回は特にその場で食べることができるフードを充実させているという。
朝市は今後、月1回のペースで行っていく予定。運営委員会代表の神山治之さんは「八王子に引っ越してきて周辺のマンションにお住まいの方には商店街を知らない方もいらっしゃる。朝市に来ていただくことで地元の商店街を見ていただくきっかけになれば」と期待を込める。「毎月楽しみにしてもらえれば」とも。
会場ではさまざまなワークショップを体験できる「ゆるっとワークショップ」も同時開催。畳店「よこうち」(元本郷町1)によるランチョンマット製作や空き家の庭を使って花や野菜を植え、育てる活動を行っている「アキヤサカス」による野菜の苗の植え替え、若手マジシャン「ごっちん」さんによるマジック教室など14のブースを展開する。
「ゆるっとワークショップ」はシェアスペース「Space &(スペース・アンド)」(中町)で行われている催し「ゆるっと座談会」から派生したもので、イベントに携わる「Shiho Product」の賀澤志帆さんは「初心者の方でも出展できて、優しい空間の中でできるイベントをやろうと企画した。近隣にお住まいの方が遊ぶ機会にもなればいい。ゆるっと毎月やっていきたい」と話す。
「寺は一般の人にとって法事などのための場所になっていて、寺に行く機会がない人もいる。本来は誰でも来ていい場所。誰もが来るような要素が欲しいとは思っていた」と禅東院の大石住職。「(ゆるっとワークショップの)『心と体を癒やす』というテーマも寺とも合っている。何か楽しいことがあるよう場所にするためには皆さんの力が必要で、2つ同時にできるというのは大歓迎。いろいろな形で使っていただきたい」と話す。
開催時間は10時~16時(ゆるっとワークショップは15時まで)。